外装仕上げを待つHySE-X2(実車)
HySE-X2(完成予想図)
企業8社(正組合員4社・特別組合員2社・一般組合員2社/理事長:小松 賢二<ヤマハ発動機執行役員>)によるHySE(Hydrogen Small mobility & Engine technology/組織技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合)は、2025年1月3日から1月17日までサウジアラビアで開催される「ダカール2025」にMission 1000 ACT2カテゴリーから「HySE-X2」で参加する。
上記Mission 1000 ACT2カテゴリーとは、カーボンニュートラルへ向けた次世代パワートレイン搭載車両のために設けられた枠組み。コース総走行距離は約1,000km(約100km×10日間)。
またHySEは2023年5月17日に設立され、正組合員のカワサキモータース、スズキ、本田技研工業、ヤマハ発動機。特別組合員の川崎重工、トヨタ自動車。一般組合員の川崎重工、デンソーで構成される小型水素エンジンの実用化を目指す技術研究組合。
前回のダカール2024でHySEは、Mission 1000カテゴリーに「HySE-X1」で出場。搭載された小型水素エンジンで最終日まで走り切りクラス4位を獲得している。
2回目の参加では、高回転域の出力特性向上や低中回転域での燃費改善、水素タンクの増設などの新たな技術課題に挑戦するためにHySE-X1からエンジンに併せて車体も進化させた「HySE-X2」を投入する。
HySEとしては全世界で注目されるダカールラリーへの参加を通じ、自らの技術研究組合の取り組みをアピールすることを介して、水素小型モビリティの実現に向けた世界・業界の垣根を超えた仲間づくりを図って行きたい考え。
なおHySEは、11月18日から11月22日までベルギーのブリュッセルで開催される水素に特化した欧州最大の年次イベント「EUROPEAN HYDROGEN WEEK」のHALL7・M20「Automobile Club de l’Ouest」ブースに「HySE-X2」(実車両)を展示する予定としている。
今年の参戦にあたりHySEダカール2025現地責任者:甲斐大智氏(スズキ)は、「2025年のダカールラリーにエンジンおよび車体をさらに進化させたHySE-X2で参加することとなりました。2024年の「HySE-X1」で抽出した課題の対策効果を確認すること、エンジンのさらなる限界領域にチャレンジすることで水素小型モビリティ・エンジン技術へ貢献します。活動の内容は、HySEのInstagramでも発信しますので、応援のほど、よろしくお願いいたします」と述べている。
水素燃料エンジン車「HySE-X2」の概要
全長×全幅×全高:4,000mm × 2,000mm × 1,900mm
車両重量:1,250kg
エンジン種類/弁方式 :水冷4ストローク直列4気筒スーパーチャージドエンジン/DOHC 4バルブ
総排気量:998cc
水素タンク:70MPa × 4本(前回は3本、今回は車体レイアウトを改良し4本に増設)
水素搭載量:7.2kg
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ドライバー:池町 佳生
生年月日:1971年11月24日生
国籍:日本
代表的な略歴:
2000年 ダカールラリー バイク部門総合10位 ※未だ更新されてないバイク部門日本人最高位
2004年 ダカールラリー 4輪部門総合22位(T1クラス総合1位)
2024年 ダカールラリー バイク部門総合60位(rally2クラス44位、ベテランクラス6位)
座右の銘:夢は目標に、そして目標は実現される!
コ・ドライバー:Paulo Marques
生年月日:1962年12月2日生
国籍:ポルトガル
代表的な略歴:
1997年 ダカールラリー バイク部門総合8位
2004年 ダカールラリー 4輪部門総合25位
座右の銘:Never give up
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HySEの概要
【名称】 技術研究組合 水素小型モビリティ・エンジン研究組合
(HySE:Hydrogen Small mobility & Engine technology)
【所在地】 東京都中央区八重洲2丁目2番1号 八重洲セントラルタワー
【設立】 2023年5月17日
【組合員】 正組合員 :カワサキモータース、スズキ、本田技研工業、ヤマハ発動機
特別組合員:川崎重工、トヨタ自動車
一般組合員:川崎重工、デンソー ※2024年11月1日現在
【理事長】 小松 賢二(ヤマハ発動機 執行役員)