ホンダの航空機事業子会社であるのホンダ・エアクラフト・カンパニー(Honda Aircraft Company/本社:米国ノースカロライナ州/以下、HACI)は現地時間の12月16日、「HondaJet(ホンダジェット)」が200機目のデリバリーを達成したと発表した。
ホンダジェットは現在、13ヵ国で型式証明を取得。総飛行時間は9万8,000時間に達していると云う。
ホンダジェットは、主翼上面のエンジン配置(Over-The-Wing Engine Mount)形態や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などの独自開発技術を採用し、2015年12月に米連邦航空局(FAA)の型式証明を取得してデリバリーを開始。
2018年5月には、航続距離を延長し、新しいアビオニクス機能の採用やインテリアをアップグレードしたHondaJet Elite(ホンダジェット・エリート)が。さらに2021年5月には、最大離陸重量を約200ポンド(約91kg)増加し、アビオニクス機能のアップグレードにより運用性能を拡充、操縦性を向上した最新型のHondaJet Elite S(ホンダジェット・エリートS)が発表された。
なお、ホンダジェット・エリートSは、優れた機体性能や新たに導入した先進技術などが評価され、航空専門誌“AIN(Aviation International News)”の新しいビジネスジェットのカテゴリーに於いて、2021年の「トップ フライト賞」を受賞している。
ホンダ・エアクラフト・カンパニー取締役社長の藤野道格氏は、ホンダジェットの200機目のデリバリー達成について、以下のように話している。
「ホンダジェットは、2017年以来小型ジェット機カテゴリーに於いて4年連続で世界第1位のデリバリー数を達成しており、革新的なデザイン、飛行性能、そして機内の快適性と効率性が高く評価されています。その結果としてHondaJetの200機目のデリバリーという大きなマイルストーンを達成したことをとても嬉しく思います。ホンダジェットは今後も引き続きビジネスジェット界において新たなスタンダードを提供していきます」。
[ホンダジェットのグローバルデリバリー実績]
・2015年、2機
・2016年、23機
・2017年、43機(小型ジェット機カテゴリー世界第1位/※1)
・2018年、37機(小型ジェット機カテゴリー世界第1位)
・2019年、36機(小型ジェット機カテゴリー世界第1位)
・2020年、31機(小型ジェット機カテゴリー世界第1位)
・2021年(※2)、28機
【計200機】
※1:General Aviation Manufacturers Association(GAMA)調べ。
※2:12月16日までのデリバリー機数。
[ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company,LLC)概要]
– 設立:2006年8月
– 出資形態:American Honda Motor Co., Inc. 100%出資
– 代表者:取締役社長 藤野 道格
– 所在地:米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市