11月29日に埼玉県オフロードヴィレッジにて開催された「2020年 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦 関東大会(最終戦)」において、Honda Dream Racing Bells(ホンダ・ドリーム・レーシング・ベルズ)からIA1(450cc)クラスに参戦した山本鯨(やまもと けい)選手が2年連続3回目のチャンピオンを獲得した。
今シーズンの全日本モトクロス選手権は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により8月に開幕し、全6戦での開催を予定していたが、第2戦と第4戦が中止に。またIA1クラスは第3戦と第5戦で、決勝(15分+1周)3ヒート制が実施され、全4戦10ヒートでタイトルが争われることとなった。
「CRF450R」を駆る山本選手は、第5戦までの8ヒート中、5勝、2位1回、3位2回と、全てのヒートで表彰台を獲得する安定した戦績により、2位と31ポイント差のランキング首位で最終戦に臨んだ。
山本選手は、ヒート1で6位となり、ラインキング2位の選手とのポイント差によって、ヒート2の結果を待たずにチャンピオンが決定。続くヒート2では見事に優勝し、チャンピオンに花を添えた。
Honda Dream Racing Bellsチームからは以下のコメントが寄せられた。
■ 山本鯨選手
「皆さん、今シーズンも応援ありがとうございました。最終戦ということで硬くなって、ヒート1では思うような走りができませんでした。チャンピオンを獲りたい気持ちや、皆さんに恩返しがしたいという気持ちでヒート1を走りましたが、6位だったのでヒート2で優勝してシーズンを締め括れて大変良かったと思います。今シーズンは新しい体制にもなり、辛いことも沢山ありましたが、こうして最後にタイトルを獲得できたことに関して、小島監督はじめ多くの関係者の皆様に感謝しかありません。いつも支えてくれているチームスタッフ、スポンサーの皆さま、ファンの皆さまをはじめとした、多くの皆さまの応援にも、本当に感謝しています。来シーズンもチャンピオンを目指して戦っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」
■ 小島庸平(こじま ようへい)監督
「今シーズンはこれまでに経験したことのないようなシーズンでしたが、結果的には最高のシーズンにすることができました、山本選手は後輩でもあり、一緒に全日本でも戦ってきたので、彼が強いライダーであることも良くわかっていましたが、一緒に戦ってくれて、そして結果を残してくれたことにとても感謝しています。IA2でも大城魁之輔選手がランキング2位になってくれ、チームとして結果が残せたのも、私だけの力でなく多くの関係者のサポートによるものと考え、感謝いたします。今シーズンHonda Dream Racing Bellsを応援していただきありがとうございました。『勝って兜の緒を締めよ』の言事ではないですが、来シーズンも気を引き締めて行きますので、引き続き応援よろしくお願いします」
■山本鯨選手の主な戦績:
2009年 MFJ全日本選手権 IB2/IB-OPEN チャンピオン
2010年 MFJ全日本選手権 IA2 19位
2011年 MFJ全日本選手権 IA2 17位
2012年 MFJ全日本選手権 IA2 チャンピオン
2013年 MFJ全日本選手権 IA2 2位
2014年 FIMモトクロス世界選手権 MX2 26位
2015年 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 27位
2016年 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 27位
2017年 MFJ全日本選手権 IA1 チャンピオン
2018年 MFJ全日本選手権 IA1 2位
2019年 MFJ全日本選手権 IA1 チャンピオン
2020年 MFJ全日本選手権 IA1 チャンピオン