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「FIA Road Safety Index」授賞式
本田技研工業は2月17日、モロッコのマラケシュで開催された「Challenge 2030: Achieving the Global Road Safety Goals(2月17日)」に於いて、FIAが定める企業・団体の交通安全への取り組みに係る授賞式で自動車業界初の「3スター(最高ランク)」を授与された。
上記、「Challenge 2030: Achieving the Global Road Safety Goals」は、当地で開催された「第4回交通安全に関する世界閣僚会議(2月18日~20日)」の併催イベント。なお同世界閣僚会議は、世界保健機関(WHO)の支援の下で開催されるもの。ちなみに第1回会議は、国連のグローバル計画に沿った国と地域の道路安全計画を議論・策定するため、2009年11月19日・20日にモスクワ(ロシア)に於いて開催された。
ホンダの3スターの獲得では、同社が交通安全に対する強いコミットメントを示し、長期的な戦略に基づいた取り組みを行っている点。バリューチェーンに於ける交通事故死者数・重傷者数を、年齢、道路利用者区分ごとにフットプリントとして把握している点などが高く評価されての授与となった。
今授与にあたりFIA自動車モビリティ事務総長ウィレム・グルーネワルド氏は、「安全は、モータースポーツにおいても一般の道路利用者のための活動に於いてもFIAのミッションの根幹をなすもので、IA Road Safety Indexを通じて企業が交通安全への影響を把握し改善することを支援します。
今回、ホンダが自動車および二輪車のメーカーとして初めて、サプライチェーン評価と製品・サービスの安全関連評価の両領域で、最高評価である3スターを獲得したことを発表できることをうれしく思います。Hondaは、交通安全の継続的向上に向けた取り組みを促進する企業文化を築くことに強いコミットメントを示しています」と述べた。
対して本田技研工業で経営企画統括部 安全企画部長を務める髙石秀明氏は、「このたび、当社の長年にわたる安全の取り組みが評価されたことを大変誇りに思います。私たちは、安全な二輪車・四輪車の開発だけでなく、50年以上にわたる安全運転普及活動を通じて、お客様に正しい乗車方法や安全に関する知識を広めることにも注力してきました。
FIA Road Safety Indexは、当社の安全への真摯な取り組みを客観的に示す有力な指標です。こうした安全の取り組みが多くの企業や団体へと広がることで、世界中の交通事故低減につながることを期待しています」と話している。