ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company:HACI)は、現地時間の7月30日に、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット(HondaJet)」用の新ハンガー(※1)の鍬入れ式を行った。
新ハンガーは、ホンダジェットの最新型である「ホンダジェット エリート(HondaJet Elite)」の主翼の組み立てと各種スペアパーツなどの格納を目的に、米国ノースカロライナ州 グリーンズボロ市のピードモント トライアド国際空港(PTI空港)に隣接する本社敷地内に建設される。
新ハンガーの延床面積は、約7,700平方メートル、完成は2020年7月を予定している。また、投資額は1,550万ドル(約17億円/※2)となる予定。
鍬入れ式には、州知事をはじめ連邦議会や州議会の政府関係者や在アトランタ日本国総領事館の総領事、およびPTI空港の責任者など約140名が出席。式典では、低空デモフライトによるホンダジェット エリートが披露された。
式典で、ノースカロライナ州知事のロイ・クーパー氏は、以下のように話している。
「2007年にHACIがノースカロライナ州に本社拠点の設置を発表して以来、この州における航空機産業は一気に活性化され、今では航空機産業の成長速度において全米第2位を誇るまでになりました。今回の新ハンガーの建設開始は、州全体の更なる発展へとつながる大きなステップです」。
また、ピードモント トライアド国際空港取締役のケビン・ベーカー氏は、以下のように話している。
「PTI空港へもたらしたイノベーション、強力なパートナーシップ、そして何よりも地域のために長年貢献し続けてきたHACIおよび藤野さんに心より感謝申し上げます。今回、新たなマイルストーンを迎えられたことをとてもうれしく思い、今後の更なる成長を楽しみにしています」。
ホンダ エアクラフト カンパニー社長の藤野道格は、以下のように話している。
「Hondaは、HondaJetにより航空業界にも新たな価値やライフスタイルを創造しています。これまで地域の皆様に多大なるご支援とご協力を頂き、世界中のお客様にHondaJetをお届けし、地域の発展にも貢献することができました。皆様との協力関係は、この地の航空機産業と弊社の成長にとって、今後もかけがえのないものだと思っております」。
※1:正式名称 Service Parts / Wing Assembly Hangar
※2:1USドル=約110円換算
タイトル写真:鍬入れ式の様子。左から、ケビン・ベーカー氏、テッド・バド議員、藤野道格氏、ロイ・クーパー知事、アンソニー・コープランド ノースカロライナ州商務長官