本田技研工業(ホンダ)は4月20日、国内外の運転免許教習所などで利用される安全運転教育用「ドライビングシミュレーター」を、最新車両装備の採用やソフトウエア設定項目の追加など機能を充実させ、国内発売した。全国メーカー希望小売価格(税込、搬送・設置費別)は、313万5,000円。国内・初年度販売50台を計画している。
ドライビングシミュレーターは、ホンダが長年培った安全運転のノウハウを活かし、実際の交通状況を想定しながら危険を安全に体験できる安全運転教育機器として、2001年に発売。国内外の運転免許教習所や研究機関で活用されている。
また、1970年の安全運転普及本部設立以来、一貫して「ヒト」に焦点を当てた安全運転普及活動を実施し、その取り組みの基本に「人から人への手渡しの安全」と「参加体験型の実践教育」を据えているホンダにとって、「参加体験型の実践教育」に欠かせない重要なツールでもあると云う。
今回のマイナーモデルチェンジでは、2010年のフルモデルチェンジ以来の大幅改良を実施し、「危険に対する認知や判断、予測能力を向上させる」というコンセプトはそのままに、最新のホンダ車で使用しているシートやステアリング、セレクトレバーなどを採用。またソフトウエアは「第一種免許普通用」に加えて、これまでオプション設定としていた「第一種免許大型・中型用」「第二種免許普通・大型用」を標準装備とするなど、機能を充実させながらも、従来よりも低廉な価格設定とした。
なおホンダでは、安全運転教育用シミュレーターとして他にも、「ライディングシミュレーターや「自転車シミュレーター」、「四輪車・簡易型シミュレーター」を販売。幅広いモビリティの運転者を対象に、危険予測の能力や安全意識の向上を図っている。
2030年ビジョンで「交通事故ゼロ社会の実現をリードする」を掲げるホンダは、この50年間の活動で培った国内外での交通安全教育のノウハウを活用し、全ての交通参加者が安全・安心で「自由な移動の喜び」が提供される社会の実現を目指し、これからも安全運転普及活動を継続・進化させていくとしている。
<主な変更点>
・「第一種免許普通用」「第一種免許大型・中型用」「第二種免許普通・大型用」のソフトウエアを標準設定。
・パーキングブレーキに電動パーキングブレーキ(EPB)スイッチを採用。
・プッシュ式のエンジンスタート&ストップシステムを採用。
・本体のディスプレーに、鮮明で高画質な43型液晶モニター3画面を採用。
・視認性を高めるメーターパネルのデジタル表示化を採用。
[全国メーカー希望小売価格]
– 機器本体価格(搬送・設置費別):3,135,000円(消費税10%抜き 2,850,000円)
■委託販売会社(販売担当地域)
・新潟通信機株式会社 電話:025-282-1800(全国)
・富士防災株式会社 電話:03-3917-5613(全国)
・株式会社マネージビジネス 電話:03-6429-9880(関東地区)
・G -NETテクノシステム 電話:098-897-3063(沖縄県)
[問い合わせ先]
安全運転普及本部 デジタル推進課狭山
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