ホンダは9月15日、ホンダ・レーシング(HRC)の契約ライダーで、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)の藤波貴久選手が、今シーズン限りで引退することを発表した。
藤波貴久選手は、1980年三重県生まれの41歳。3歳からモトクロスを始め、自転車トライアルなども経験した後、’93年には13歳で全日本トライアル選手権に参戦し、’95年には最年少の15歳で全日本トライアル選手権のタイトルを獲得している。
翌’96年から世界選手権に参戦開始し、‘97年のドイツ大会では史上最年少の17歳237日で初優勝を果たし、’98年には世界選手権ランキング5位を獲得。‘99年から2003年まで5年連続で世界選手権ランキング2位を獲得し続け、‘04年には日本人初となるチャンピオンに輝いた。
その後も’17年まで21年連続でランキングトップ5入りという大記録を樹立。今シーズンは開幕戦イタリア大会の2日目に、自身5年ぶりの優勝を41歳151日の最年長優勝記録で飾っている。今週末に開催されるポルトガル大会が、藤波選手にとっての通算355戦目であり、最後のトライアル世界選手権への参戦となる。