本田技研工業(ホンダ)は6月13日、鈴鹿サーキット(三重県)で7月21日(日)に決勝レースが行われる「2024 FIM(※1)世界耐久選手権〝コカ・コーラ〟鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会」(以下、鈴鹿8耐)に参戦する主なホンダチームの体制を発表した。
「Team HRC」は、今年も日本郵便をパートナーに、「Team HRC with 日本郵便」で参戦。チームをリードする2年連続優勝ライダーの高橋巧選手に、新たにヨハン・ザルコ選手と名越哲平選手を加えた3名で、鈴鹿8耐の単独最多勝記録となる通算6回目の優勝を目指す。
また、昨年2位の「SDG Team HARC-PRO. Honda」は、MFJ(※2)全日本ロードレース選手権ST1000クラスに参戦している國井勇輝選手とスペインスーパーバイク選手権に参戦している浦本修充選手に、FIMロードレース世界選手権Moto2クラスのライダーであるマリオ・アジ選手が加わった新たな3名体制で参戦。
そして、過去にEWCのタイトルを2度獲得し、昨年の鈴鹿8耐で3位に入賞、現在FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦中の「F.C.C. TSR Honda France」は、レギュラーライダーのジョシュ・フック選手とマイク・ディ・メリオ選手、アラン・テシェ選手の3名が参戦。ランキング上位を目指し、表彰台獲得を狙う。
さらに、FIMアジアロードレース選手権Asia Superbike 1000クラスに参戦中の「Honda Asia-Dream Racing with Astemo」は、昨年に引き続きモハメド・ザクワン・ビン・ザイディ選手とアンディ・ファリド・イズディハール選手、ナカリン・アティラプワパ選手の3名が参戦する。
※1:FIMは〝Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)〟の略称。
※2:MFJは、〝Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)〟の略称。
[ライダーのコメント]
■#30 Team HRC with 日本郵便
左から高橋巧選手、名越哲平選手、ヨハン・ザルコ選手。
・高橋 巧 選手(埼玉県、34歳)
「今年もTeam HRC with 日本郵便より鈴鹿8耐に参戦できることになり、とてもうれしく思います。今年の鈴鹿8耐は、Team HRCとして3連覇、ホンダとして30勝がかかった大切なレースになります。新たなチームメート2人と力を合わせて熱い鈴鹿8耐を戦っていきたいと思います。そして、その先にある個人的な記録(鈴鹿8耐優勝回数6勝 単独トップ)も見据ながら全力で取り組んでいきますので、ぜひTeam HRC with 日本郵便への応援をよろしくお願いします。一緒に戦いましょう」。
・名越 哲平 選手(東京都、26歳)
「Team HRC with日本郵便より鈴鹿8耐へ参戦することになりました。長い間ホンダのバイクで走ってきましたが、初めてのホンダファクトリーチームからの参戦にとても興奮しています。そして、チームメートにはミスター8耐の高橋巧選手とMotoGP優勝経験もあるヨハン・ザルコ選手がいます。体制は整いました。ライダー3人で力を合わせれば、優勝できると信じています。Team HRC with 日本郵便への応援よろしくお願いします」。
・ヨハン・ザルコ 選手(フランス、33歳)
「鈴鹿8耐に参加できることに興奮しています。このレースは日本最大の二輪レースであり、ホンダにとっても重要なレースです。MotoGPのレジェンドライダーが鈴鹿8耐で優勝しているように、私もTeam HRC with 日本郵便のチームメンバーと一緒に優勝したいと思っています。このような機会を与えてくれたホンダとLCRに感謝しています。鈴鹿で皆さんにお会いできることを楽しみにしています」。
■#73 SDG Honda Racing
左から國井勇輝選手、浦本修充選手、マリオ・アジ選手。
・國井 勇輝 選手(東京都、21歳)
「まずは今年も鈴鹿8耐へ参戦できることをとてもうれしく思っています。昨年の鈴鹿8耐はけがで欠場する事になったので、私自身非常に悔しい思いをしました。今年は結果でチームに恩返しできるように、頑張っていきたいと思います」。
・浦本 修充 選手(東京都、29歳)
「今年も鈴鹿8耐への挑戦を続けられることを大変うれしく思います。SDGグループ、ハルク・プロ、そしてSDG Team HARC-PRO. Hondaに関係している皆様には、絶え間ないサポートと信頼をいただき、本当に感謝しております。またファンの皆様の応援に感謝し、チーム一丸となり勝利を目指して全力で走り抜きます」。
・マリオ・アジ 選手(インドネシア、20歳)
「SDG Team HARC-PRO. Hondaより鈴鹿8耐に参加出来ることをうれしく思います。この機会を与えてくれたSDGグループ、チーム、ホンダ、スポンサーに感謝しています。私にとってこのレースは初めての挑戦になりますが、チームメートから多くのことを学び、チームと共にベストを尽くします」。
■#5 F.C.C. TSR Honda France
左からジョシュ・フック選手、マイク・ディ・メリオ選手、アラン・テシェ選手。
・ジョシュ・フック 選手(オーストラリア、31歳)
「鈴鹿8耐は、毎年最も楽しみにしているレースです。昨年は残念ながらけがで参戦できませんでしたが、今年はファンも多く、レースがとても楽しい鈴鹿で参戦することが決まり、非常にうれしいです。鈴鹿は、チームにとってもホンダにとってもホームレースですし、素晴らしいチームとマシンがあるので、いい仕事ができると信じています」。
・マイク・ディ・メリオ 選手(フランス、36歳)
「鈴鹿はいつ来てもいいですね!鈴鹿8耐は、耐久レースで最も有名なレースで、昨年の8耐では初めて表彰台に乗ることができ、また、今年はニューバイクで走ることができてうれしいです。早くテストに参加したいですし、チームのためにも、HRCのためにも、ホームGPである鈴鹿で良いレースをしたいと思います。日本のファンに会えるのも楽しみです!」
・アラン・テシェ 選手(フランス、29歳)
「鈴鹿8耐は自分にとって特別なレースです。また、鈴鹿はとても美しく、走るのが難しく、とても楽しい特別なサーキットです。
どのチームもライダーもかなり速いと予想しています。このレースは、チームのホームコースで行われるので、私にとっても特別なレースです。マシンもライダーもいい結果を出せる高いポテンシャルを持っています。素晴らしいホンダのマシンで戦えることにワクワクしています!楽しみましょう!」。
■#88 Honda Asia-Dream Racing with Astemo
左からモハメド・ザクワン・ビン・ザイディ選手、アンディ・ファリド・イズディハール選手、ナカリン・アティラプワパ選手。
・モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ 選手(マレーシア、28歳)
「鈴鹿8耐に戻ってくることができて、とてもうれしく思っています。今年は、ベストを尽くしてトップ5を目指します。
ARRC第2戦中国大会でのけがのため、4メーカー合同テストには参加できませんが、強い気持ちと高いモチベーションで鈴鹿8耐前の2回目テストに参加します。今年も頑張ります。応援ありがとうございます」。
・アンディ・ファリド・イズディハール 選手(インドネシア、26歳)
「今年も鈴鹿8耐に参加できることを楽しみにしています。昨年と同じチーム、同じメンバーで揃ったことはいいことだと思います。
テストからレースウイークまで、いいレースをするために力を合わせるだけです。特に、今年はマシンのパッケージが良く、目標は高く設定できると思うので、とにかくテストからレースまで集中していきます」。
・ナカリン・アティラプワパ 選手(タイ、28歳)
「2年連続で鈴鹿8耐に参加できることをとてもうれしく思います。このレースは自分にとって最高のレースのひとつで、毎回自分自身を成長させる機会で、楽しくやりがいがあります。この1年でより多くの経験を積んできたので、レースを楽しんで、チームの表彰台獲得に貢献したいと思います」。
[鈴鹿8耐に参戦する主なホンダチーム]
※上記参戦体制は、6月13日時点のもので、変更となる場合がある。
※ゼッケン番号に基づいた順で、チーム名を掲載。