北海道当別町とマクニカは6月30日、ロイズタウン駅周辺の賑わい創出に向け、最新技術を活用した自動運転EVバスの実証運行を開始する。
当別町は、2022年3月に開業したロイズタウン駅周辺を「新しいまちの顔」と位置づけ、周辺の「株式会社ロイズコンフェクト・ロイズタウン工場」や、「北欧の風道の駅とうべつ」などの観光施設との連携や新技術の活用により、都市機能の充実などを通じて、人々が安全安心に暮らせる持続可能な活力あるまちづくりを目指している。
一方でマクニカは、AIやIoT、自動運転など世界最先端のテクノロジーを使い、パートナー企業、研究機関、そして自治体などと協業して、様々な社会課題に取り組んでいる。
その取り組みの一つとして、自動運転EVバスの実証実験などを入口に、安全安心で住みよい未来のまちづくりを、全国の自治体と進めて来た。
そうしたなか当別町とマクニカは、新技術の実証として自動運転EVバスの実証運行により、ロイズタウン駅周辺の観光施設を繋ぎ、「新しいまちの顔」であるロイズタウン駅周辺に賑わいを創出するべく新しい取り組みを開始することになった。
ちなみに当別町は、札幌市と境界を接し、札幌都心部から約45分の近距離に位置している。 この地は明治4年、仙台藩岩出山の領主・伊達邦直公が家臣共々移住し、苦難の開拓の歴史が始まり、明治35年頃には札幌支庁管内(当時)で最も豊かな農村へと発展し、農業を基幹産業とした本町の礎が築かれた。
現在では、管内有数の米の生産量を誇り、また、道内屈指の切り花の生産額となっている。 近年は、札幌市や江別市という産業集積地の隣地であり、石狩湾新港と新千歳空港とを結ぶ交通の要衝であること、昭和63年の札幌大橋開通やJR学園都市線の増便などから宅地造成がなされ、札幌近郊の田園都市として発展している。
<実証運行概要>
●無積雪期
・運行日:2023年6月30日(金)~2023年7月17日(月)計18日間
・運行時間:9:10~16:45(2~3往復/時間運行、片道約4分)
・乗車料金:無料
・乗車方法:予約不要(ただし天候や乗客の状況により臨機応変に運行予定)
・運行ルート:JRロイズタウン駅~ロイズタウン工場(約700m)(図:添付資料参照)
(車両外観:添付資料参照)
車体には、町内で栽培されている「亜麻の花」と当別町イメージキャラクター「とべのすけ」のラッピングが施されています。
●積雪期
・運行日:2023年12月中旬~2024年2月間 計7日間程度 ※積雪状況に応じて日程を選定
●自動運転バスNAVYA ARMA
ARMAは自動運転システムを搭載した自動運転シャトルバス。EV(電気自動車)仕様となり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能。
全長:4,750mm
全高:2,650mm
全幅:2,110mm
重量:2,400kg
車両総重量:3,450kg
乗客人数:最大15人(利用者8名)
動力源:電動モーター
最高速度:18km/h(運行時は平均速度15km/h程度)
自動運転レベル:レベル2(技術的にはレベル3相当)
その他:緊急時は同乗のドライバーが手動介入
実証実験にて使用する自動運転EVバスのNAVYA ARMAは、マクニカと芙蓉総合リースと芙蓉オートリースが共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供される。