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2023年7月3日【MaaS】

日野、自家用有償旅客運送の運行管理受託サービスを開始

NEXT MOBILITY編集部

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日野自動車・ロゴ

日野自動車は7月3日、持続可能な地域公共交通を支える新たな取り組みとして、自家用有償旅客運送(※1)向けの遠隔運行管理受託サービスの提供を、1日より開始したと発表した。

 

また同日、鳥取県智頭町で同サービスの提供を開始。遠隔による運行管理業務を専門に受託する事業は、メーカーを含む民間企業として全国初の取り組みとなると云う(日野調べ)。

 

地域公共交通に於ける課題解決に貢献

 

人口減少や少子高齢化により、公共交通の維持が困難になるなど、地方部では人の移動を取り巻く環境は厳しいものに。そのような地域では、市町村自治体やNPO団体等を運営主体とした自家用有償旅客運送を導入するケースが増えているが、その一方で、こうした運営主体に於いては、交通事業に関するノウハウや後継者不足等により、事業継続に課題を抱えているケースも少なくなく、特に運行管理業務での点呼対応や帳票管理等の業務負荷が高いといった声が多く聞かれると云う。

 

日野は、2019年7月に石川県小松市、香川県三豊市と「地域公共交通を活かした魅力あるまちづくりに関する協定」を締結。それら地域の人々と実証実験等を行うなど、地域公共交通を支える持続可能なソリューションについての検討を進めてきた。

 

そして、今回、その新たな取り組みとして、自家用有償旅客運送向けの遠隔運行管理受託サービスの提供を開始。このサービスでは、運営主体から委託を受け、運行管理担当者とドライバーとをスマートフォンやタブレットなどで繋げ、運行前後の点呼をはじめ、乗務記録や車両点検等の法令で定められた業務結果の帳票への記録・保管といった運行管理業務を遠隔実施。遠隔点呼(※2)もできるため、中山間地等のドライバーが点呼場所へ移動する手間なく業務が開始できるようになると云う。

 

 

日野は、今後も自家用有償旅客運送の支援に留まらず、地域公共交通に於ける課題解決に貢献していくとしている。

 

※1:バスやタクシーなどが運行されていない地域などで、自家用車を使用して有償で旅客運送できる制度。(国土交通省)自家用有償旅客運送について
※2:遠隔点呼の実施には地域協議会での合意が必要。

 

 

[問い合わせ先]
日野自動車株式会社 ソリューション事業部 地域交通担当
・電話番号:03-6911-1682
・メール:mobi-support@hino.co.jp

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。