日野自動車は10月29日、来年1月3日~15日、サウジアラビアを舞台として開催されるダカール・ラリー2021に、「日野チームスガワラ(代表:菅原照仁氏)」として参戦することを発表した。
「世界一過酷」とも評されるダカール・ラリー。そのトラック部門の上位は、排気量が10リットルを超えるモンスタートラックにより占められている。
日野チームスガワラは、「小よく大を制す」をモットーに、知恵と技術を駆使して、ライバル勢に挑戦し互角に戦い続けて、自らの記録を更新。初のサウジアラビア開催となった前回のレースで、菅原照仁の駆る日野レンジャーは、クラス11連覇を達成した。
日野は、前回のレースで得た知見を反映して様々な改良を加えた2021年参戦車両で、30回目のダカール・ラリーに挑戦し、更なるタイムの短縮を目指すとしている。
<参戦車両スペック>
– ベース車両:日野レンジャー(HINO 500シリーズ)
– エンジン型式:A09C-TI(ターボインタークーラー付き)
– エンジン形式:ディーゼル4サイクル直列6気筒
– 排気量:8.866L
– 最高出力/回転数:750PS/2600rpm
– 最大トルク/回転数:236kgm/1200rpm
– 駆動方式:フルタイム4WD
– トランスミッション:MT(前進6速・後退1速)
– トランスファー:Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付
– タイヤ:XS 14.00R20
– 車両重量:7,875kg
– 全長:6,700mm
– 全幅:2,500mm
– 全高:3,000mm
– ホイールベース:4,170mm
– 燃料タンク:760L
■菅原照仁(ドライバー、チーム代表)のコメント
新型コロナウイルスの流行が収まらない中、日野チームスガワラとして再びダカール・ラリーに挑戦できることが決まり、参戦にあたり様々な形で支えて下さった多くの皆様に、改めて感謝申し上げます。
コロナ禍で先行き不透明な我慢の日々が続く中で、どんな困難も決して諦めず、ゴールへ向かって進み続けるスピリットが、長きに渡る我々の活動を支えてきた原点であることを再認識し、粛々と準備を進めて参りました。
海外テストなど十分な準備が叶わなかった反面、いままで以上に車両熟成やデータ解析に時間を費やすことができ、例年以上にドライバーとして納得のいく車両が仕上がりました。
サウジアラビアの変化に富んだ大地を攻略し、30回連続完走をトラック部門総合上位で飾れるよう、チーム一丸となって戦って参ります。是非、ご期待下さい。