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2020年4月23日【テクノロジー】

日野と中国BYD、商用EV開発で戦略的提携

NEXT MOBILITY編集部

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日野自動車と中国の比亜迪股份(BYD)は、4月23日、商用EV開発における協業を中心とする戦略的パートナーシップ契約を締結した。

 

両社は今後、協業を通じて商用EVの開発を加速し、顧客ニーズに最適な商品をタイムリーに市場導入することを目指し、先ずは、個別のEV製品の開発から協業を始め、さらには両社の知見を活用して、EVの普及促進に向けて販売面や周辺事業においても協力していくと云う。

バッテリーの研究開発および製造会社として1995年に設立されたBYDは、バッテリーやモーター、半導体デバイス、電子制御などのEVの中核技術に強みを持ち、乗用車や商用車、フォークリフト、バッテリーを含むトータルエネルギーソリューションを提供。

 

BYD Commercial Vehicleは、バスからトラックまでの幅広いEV製品を揃え、電気バスについては、2011年に中国深センで「BYD K9」が営業運行を開始して以来、50を超える国・地域の300以上の都市で導入され、累計販売台数5万台以上(全長10m超)、その販売において、世界をリードするトップブランドとなっている。

 

日野は、1991年に世界初の市販ハイブリッド車となる大型路線バスを発売して以来、約30年にわたり電動車の技術革新を進め、小型電気バスや中型プラグインハイブリッドバスも実用化。最新の第6世代ハイブリッドシステムを搭載した大型トラックでは、ディーゼル車比で約15%もの燃費向上を実現(日野測定値)している。

 

 

今回の契約締結にあたり、BYD副総裁兼商用車部門CEOの王杰氏は、以下のように話している。

 

「BYDと日野は、電動商用車の技術革新およびグローバルでの普及促進に取り組んでいます。中国と日本の企業が協力することにより、先端技術と確かな実績を活かして商用EVを開発し、グローバル規模の普及促進をさらに加速してまいります」。

 

 

また、日野の取締役・専務役員の中根健人氏は、以下のように話している。

 

「お客様にとって、実用性・経済性においても本当に価値のある商用EVの実現を目指し、ともに取り組んでいけることをうれしく思います。BYDのEV開発の実績と、日野の長年のハイブリッド車開発で培ってきた電動化技術と信頼性を融合させ、お客様に最適な製品をスピード感をもってマーケットに展開してまいります」。

 

 

日野とBYDは、低炭素社会の実現に向けて、最適な商用EVの開発と普及を目指し、ともに取り組んでいくとしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。