FIA(国際自動車連盟)・FIM(国際モーターサイクリズム連盟)公認のダカールラリー( Dakar Rally )が今年もサウジアラビアを舞台に1月3日から1月17日の日程で開催され、「GRダカールハイラックスEVO」のステアリングを握ってプライベート参戦したヤジード・アル・ラジ選手/ティモ・ゴットシャルク選手組( オーバードライブレーシング ) が、終盤まで首位を走っていたTGR( TOYOTA GAZOO Racing )のラテガン選手/カミングス選手組を僅か4分差で退けて初優勝( ショート動画リンク )を飾った。
地元サウジアラビア出身のアル・ラジにとって、悲願とも言えるサウジアラビアでのダカールラリー初勝利をもぎ取った。今年のダカールは歴代最高の難易度となり、当初日程の8,000kmから短縮された約7,500kmの激戦を経てゴールを迎えた。
そんな過酷な環境下で多くの有力選手が脱落する中、GRダカールハイラックスEVOの6台体制で挑んだTOYOTA GAZOO Racing( TGR )は、プライベート参戦のヤジード・アル・ラジ選手/ティモ・ゴットシャルク選手組に僅かに及ばず、ヘンク・ラテガン選手/ブレット・カミングス選手組が総合2位に。
3位は初陣ながらトップから20分21秒差でベスト・オブ・ザ・レスト入りしたフォード・ラプターに乗るマティアス・エクストローム選手/E. ベルクヴィス選手組( フォード Mスポーツ )。
ルノー傘下ダチア・サンドライダーをドライブするナッサー・アル-アティヤ選手/E. ブーランジェ選手組( ダチア・サンドライダーズ ) が4位。マティアス・エクストローム選手のチームメイトでフォード・ラプターのミッチ・ガスリーJr.選手/K. ウォルチ選手組( フォード Mスポーツ ) が5位。
南アフリカメーカー製のセンチュリーCR6に乗るマシュー・セラドリ選手/ L. ミノーディエ選手組( センチュリーレーシングファクトリーチーム ) が6位。7位が首位でゴールしたヤジード・アル・ラジ選手のチームメイトでトヨタ・ハイラックスに乗るファン・クルス・ヤコピーニ選手/D. オリベラス選手組( オーバードライブレーシング ) 。ミニ・ジョン・クーパー・ワークスラリーのジョアン・フェレイラ選手/F. パルメイア選手組( X-Raid Mini JCWチーム ) が8位。
TGRの若手セス・キンテロ選手/デニス・センツ選手組は、ステージで2勝するも総合9位。これにセンチュリーCR6をドライブするB. バラグワナス選手/ L. クレマー選手組(センチュリーレーシングファクトリーチーム) が続いて10位。
ルーカス・モラエス選手/アルマンド・モンレオン選手組もステージ7とステージ12を制するなどの活躍を見せるものの15位。 サオード・ヴァリアワ選手/フランソワ・カザレ選手組は29位。ガイ・ボッテリル選手/デニス・マーフィ選手組と ジニエル・ド・ヴィリエール選手/ディルク・フォン・ジッツェヴィッツ選手組は、共にリタイヤで終わった。
また、トヨタ車体のラリーチーム、チームランドクルーザー・トヨタオートボデー( TLC )から市販車部門に参戦したランドクルーザー300 GR SPORTは、ドライバーの三浦昂選手/ジャン・ミッシェル・ポラト選手組がクラス首位。チームメイトのロナルド・バソ選手/ジャン・ピエール・ギャルサン選手組がクラス2位完走。TLCとランドクルーザーは同部門で12連覇を達成した。