WHILLは6月10日、2020年7月に羽田空港第1ターミナル北エリア内で初期導入された、空港を利用する人が搭乗ゲートまで乗車できる「WHILL自動運転システム」運行サービスが、第1・第2ターミナルの国内線出発ゲートラウンジ全域に拡張されることを発表した。
このサービスは、空港を利用する人自身で自動運転パーソナルモビリティ(一人乗りの移動手段)を利用できる点を特徴とし、長距離の歩行に不安を感じる人を含むすべての人に快適な移動手段を提供する。また、利用時に空港係員との接触が回避されることにより、新型コロナウイルス感染症への感染リスク低減にも寄与するという。
2020年7月の初期導入時点で、空港における自動運転パーソナルモビリティの実用化は羽田空港が世界初であり、導入期間において安定した運用が確立されたため、今回、羽田空港第1・第2ターミナルの国内線出発ゲートラウンジ全域において展開するに至った。
なお、日本空港ビルデングと、日本航空および羽田空港にて国内線を運航するエアライン各社協力により、サービスは運用される。
■WHILL自動運転システム
WHILL社が開発するパーソナルモビリティに自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成される、歩道・室内領域のための自動運転システム。あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせ、自動走行および自動運転による無人での返却が可能となる。
■サービス概要
– 展開時期・エリア
2021年6月14日より順次展開エリアを拡大する。※すべて出発ゲートラウンジ内での運用となる。
第1ターミナル:6月14日〜全域
第2ターミナル:6月14日〜北エリアのみ / 7月中旬〜全域
– サービス内容
待機場所から利用便の搭乗口まで自動運転モードにて案内。無料で利用できる。
※利用終了後は無人運転により待機場所まで返却される。
– 対象者
羽田空港から国内線で搭乗する人。※一部利用制限がある。
– 運用時間
8:00〜20:00(通年)