小田急箱根グループの箱根登山鉄道は、昨年10月の令和元年東日本台風(台風19号)被害で、箱根湯本駅~強羅駅間で長期間運転を見合わせていた箱根登山電車の営業運転を、7月23日(木)始発から全線で再開する。
これにより、箱根観光周遊ルート(箱根ゴールデンコース)が全面復旧する。
箱根湯本駅~強羅駅間を走る箱根登山電車は、駅や信号場など3か所でスイッチバックしながら、急勾配を走る山岳鉄道。箱根登山鉄道は、全線運転再開によって沿線地域の活性化や箱根観光の発展に貢献していきたいとしている。
[営業運転再開について]
・日時:2020年7月23日(木・祝)始発より
箱根湯本駅発 5:50~
強羅駅発 5:23~
※7月9日から箱根湯本駅~強羅駅間において試運転を開始する。
※箱根湯本~強羅間の代行バスならびに箱根登山バスへの振替輸送は、7月22日まで。
[箱根観光周遊ルートにおける最近の主な出来事]
・3月20日 箱根登山ケーブルカー新型車両導入
強羅駅から早雲山駅をつなぐケーブルカーが25年ぶりに更新された。
・4月1日 「箱根ゴールデンコース」テーマ曲の導入
開通60周年を迎える「箱根ゴールデンコース」を音楽と共に楽しむため、特急ロマンスカー・GSEや箱根の乗り物、駅BGMに、箱根の風景と旅の思い出を音でつなぐ「Connect(コネクト)」をコンセプトにしたテーマ曲「HAKONECTION(ハコネクション)」を導入。制作は、NHKの大河ドラマ「西郷どん」や連続テレビ小説「マッサン」などの楽曲を手がけた富貴晴美氏が担当。
・6月29日 箱根インフォビジョン運用開始
箱根山内の主要駅に設置している運行情報ディスプレイ(箱根インフォビジョン)の全面リニューアルを6月29日に完了する。訪日外国人への情報提供の充実化を図るため、多言語化するほか、災害時には外国語放送を提供するなど情報発信を強化。混雑情報も提供する。
・7月9日 早雲山新駅舎・新スポット「cu-mo箱根」オープン
早雲山新駅がリニューアルオープン。スムーズな乗り換え動線を確保するため地上2階、地下1階の駅舎各階にエレベーターを設置。また、多目的トイレや授乳室、救護室を設置。地上2階に、箱根外輪山や強羅の街なみ、相模湾が一望できる展望デッキや、無料の足湯を併設する新スポット「cu-mo箱根(クーモハコネ)」をオープンする。
■箱根登山鉄道:https://www.hakone-tozan.co.jp/