ハコベルは6月3日、自社展開する「ハコベル配車管理」システムに実運送者の請負階層を入力・管理できる新機能を追加実装した。
これは法改正で荷主企業から直接依頼を受けている元請事業者に義務づけられた「実運送体制管理簿」を、システムからの出力データにより簡単に作成することができる機能となる。
同機能実装は物流の「2024年問題」に対応し、物流の持続的成長を図るこをと目的に閣議決定された「貨物自動車運送事業法」の改正案で、元請事業者に実運送体制管理簿の作成が義務化されることに合わせて開発されたもの。
管理簿の作成にあたり必要な「請負階層」の情報をシステム上で入力・管理することができ、追加作業はほぼ不要で作成できることから、配車現場の業務負荷軽減にも貢献する。
改正法で定める記載の必要な事項は以下の通り
- 実運送を行う貨物自動車運送事業者の商号又は名称
- 実運送を行う貨物の内容及び区間
- 請負階層(真荷主との運送契約の後に締結された運送契約の数)
- その他国土交通省令で定める事項
なお、これらの情報は「ハコベル配車管理」のシステム上で行うやり取りによって自動的に蓄積される。ちなみに現在でも、運送手配に関わる業務はいまだ書類やFAXでのやり取りも多く、法改正による「実運送体制管理簿」の作成のための情報を適切に集計・管理する現場担当者にとっての負担は大きい。
「ハコベル配車管理」では、手配実績のデータを自動的に蓄積することで、案件の精度適正化や業務コストの削減などに繫がる環境を提供。「実運送体制管理簿」作成において必要な「請負階層」の情報をシステム上で入力・管理できるようにしたことで、追加の作業をほぼ必要とすることなく管理簿作成を行うことができる。
また同情報は画面からのエクスポートデータにも含まれるため、出力したCSVファイルを加工することで簡単に「実運送体制管理簿」を作成できるようにもなる。
出力データを加工した実運送体制管理簿イメージ
商号:ハコベル株式会社
代表取締役社長: 狭間 健志
設立:2022年8月1日
所在地:東京都中央区日本橋三丁目9-1日本橋三丁目スクエア2F
事業内容:物流のプラットフォーム 「ハコベル」の運営