ジェイテクトは、新領域分野での研究開発・事業化を推進するため、横断的産学共同研究事業を立ち上げ、徳島大学と昨年6月11日に包括連携協定を締結した。今回、その取り組みの一環として、徳島大学発のベンチャー企業である「グリラス(※)」と食用コオロギ(昆虫食)の生産において業務提携した。
徳島大学では、約30年前からコオロギの研究に取り組んでおり、2016年には食用コオロギの研究を開始。食用コオロギは飼育時の環境負荷が牛などの家畜にくらべて非常に小さいことから、将来の食糧危機の回避や、持続可能なたんぱく源となることが、期待されている。
今回、グリラスのコオロギの飼育技術とジェイテクトの自動化技術やIoT技術、品質管理技術(統計的手法の活用)といったモノづくり技術を融合し、高品質なコオロギを量産することを目的に、業務提携を行った。
これにより、ジェイテクトは、高品質な食用コオロギの大量かつ安定供給を実現し、SDGs開発目標として掲げられる「2.飢餓をゼロに」への貢献を目指す。
また今後、ジェイテクトは、自動飼育だけでなく循環型エコシステムを構築するため、徳島大学、グリラスをはじめとした関係機関との連携を強化し、豊かな社会づくりに貢献していくとしている。
※グリラス:食用コオロギの事業化を目的に、徳島大学大学院 社会産業理工学研究部 渡邉崇人助教・工学博士が2019年5月に設立した徳島大学発ベンチャー企業
■グリラス:https://gryllus.jp/