GMOインターネットは12月11日、日本初(GMOインターネット調べ)となるSA(スタンドアローン)構成のローカル5G用無線局の本免許を、2020年12月4日(金)に取得したことを発表した。
ローカル5Gとは、携帯電話事業者による全国向け5Gサービスとは別に、地域の企業や自治体等の様々な主体が自らの建物や敷地内でスポット的に柔軟にネットワークを構築し利用可能とする仕組みのこと。
また、免許取得をうけ、グループ第2本社・渋谷フクラス内にあるコミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours・フクラス」において、GMOインターネットグループのパートナー(従業員)がローカル5Gを利用できる実験環境の運用を開始した。
運用を開始したローカル5Gの実験環境は、(1)日本初のSA構成で構築されたローカル5G環境、かつ(2)MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)サーバーを導入していることから、次世代モバイル通信技術5Gの特徴である『超高速』『超低遅延』『多数同時接続』を最大限発揮できることが期待できる。
そのため、SA構成とMEC技術を用いて構築された5G環境は、5Gを活用した様々なサービスが登場する普及期において必要となることが見込まれている。(※)
(※)総務省 総合通信基盤局『2020年の5G実現に向けた取組』
URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/000593247.pdf
GMOインターネットグループでは、まずはグループ内のパートナーを対象に当該施設を開放し、グループ各社が提供するプロダクトやサービスと5Gの活用を検討していく。なお、通信キャリアが提供する5G環境も併設し、NTTドコモの5G環境を利用することもできる。
今後は、エンジニア・クリエイターをはじめより多くの人が5G活用のための実験・テスト環境として利用できるよう、当該施設の社外への開放を予定する。また、ローカル5G環境の拡張に向けて、同スペースにおける4.5GHz帯無線局の免許申請を予定している。
(1)日本初のSA構成でのローカル5G環境
SA構成は、4G/LTE基地局を利用するノンスタンドアローン構成(NSA構成)とは異なり、5Gの無線技術とコアネットワーク設備のみを用いる仕組み。なお、SA構成でローカル5G用無線局の本免許を取得したのは、GMOインターネットが日本初(GMOインターネット調べ)。
(2)MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング)サーバーを導入
MECは、ユーザー端末により近い場所(エッジ)にデータ処理を行うコンピューターを配備することで、5G通信の最適化ならびに高速化を図る技術。MECサーバーを導入することでユーザー端末とより近くで通信が行われるため、特に『超低遅延』が実現できると期待されている。
■GMOインターネット
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