GMOインターネットグループの「GMOクラウド」は、新設分割により設立する新会社「GMOモビリティクラウド」にコネクテッドカー関連事業を継承し、新会社株式の第三者割当増資を実施して合弁会社とすること等に関する契約を、「双日」と12月16日に締結した。
GMOクラウドと双日は、2018年9月に業務提携契約書(※1)を締結し、後付けの車載コネクタ―を通じて車両状態の自動解析・遠隔診断が行える自動車向けIoTソリューション「LINKDriveシステム」の市場開拓、及び一般車両への新サービスの開発を進めてきた。
今回の合弁事業化により両社は、コネクテッドカー関連事業への取り組みの強化と加速を図るとしている。
[LINKDriveシステムについて]
「LINKDriveシステム」は、GMOクラウドが2017年9月から展開している、カーオーナー向けスマホアプリ「LINKDrive」をはじめとする、一連の自動車向けIoTソリューションの総称。主に以下、2つのサービスを展開している。
■LINKDrive <https://linkdrive.jp/ >
車載コネクタ(LINKDriveコネクタ)を自動車に装着することで、車両データをクラウド上に蓄積し、解析した自動車のコンディションをスマホアプリで「見える化」する、カーオーナー向けサービス。
利用者は、走行履歴・燃費などの運転情報、オイル・タイヤ交換・バッテリー状態等をアプリで確認できるほか、クラウド型スキャンツール「LINKPit byGMO」を導入している整備工場と連携することで、車両の遠隔診断を受けることができる。
また、走行距離に応じてポイントを貯められる「クルマイレージ」機能の利用で、自動車販売店、整備店、サービスステーションなどからの特典も受けられる。
「LINKDriveコネクタ」は、国産車/輸入車、メーカーを問わず、一般乗用車(※2)に対応している。
■LINKDrive PRO <https://linkdrive.jp/pro/>
「LINKDrive PRO byGMO」は、自動車販売やクルマのサポートサービスを提供する事業者向けサービス。
「LINKDrive」利用者の車両データを、店舗端末からリアルタイムにチェックできるため、アプリを通じて顧客一人ひとりに合った車検・整備・各種キャンペーンの案内、クーポン発行などのO2O(※3)施策が行える(※4)。
また、「クルマイレージ」機能に対応することで、利用客の走行距離に応じて、店舗クーポンと交換可能なポイント付与も行える。
※1:GMOクラウドと双日、自動車向けIoTソリューションを活用したコネクテッドカー関連事業の推進で業務提携(2018年9月19日):https://ir.gmocloud.com/news/press/gmo-hs/180919_2912.html
※2:2008年以降に発売された一般乗用車、小型乗用車、軽乗用車。
※3:Online to Offlineの略で、Webサイトやスマホアプリなどインターネット上のサービスを活用し、オンラインから実店舗(オフライン)への来店を促進すること。
※4:車両情報の閲覧および情報発信は、アプリでマイショップ登録を行い、事前に店舗へ車両情報の共有を承諾した利用者が対象となる。
[会社概要]
<新会社の概要>
– 会社名:GMOモビリティクラウド株式会社
– 設立:2020年1月6日(予定)
– 所在地:東京都渋谷区桜丘町26番1号
– 資本金:100百万円(予定)
– 株主:GMOクラウド 100%(2020年1月6日時点)
※第三者割当増資後の株式比率は2020年3月の株主総会で議決予定
– 代表者:青山 満
– 主な事業内容:コネクテッドカー事業、カークラウド事業
<GMOクラウドの概要>
– 会社名:GMOクラウド株式会社
– 株式情報:東証一部(証券コード3788)
– 所在地:東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー
– 代表者:代表取締役社長 青山 満
– 事業内容:
クラウド・ホスティング事業、セキュリティ事業、ソリューション事業
– 資本金:9億1,690万円
– HP:https://ir.gmocloud.com/