ゼネラルモーターズ(GM)とTWGグローバルは11月25日(米国発)、世界で最も名誉あるモータースポーツ競技への画期的な挑戦として、2026年にキャデラック・チームをF1シリーズに参戦させることでF1と基本合意に達したことを明らかにした。
また、GMはキャデラックF1チームを10年後までにF1車両およびパワーユニットを自社製造する「フルワークス」チームにすることを目指し、F1パワーユニットを開発することも併せて公表した。これによりキャデラックは2016年以来、F1に参戦する初のチームとなり、11番目のグリッドとなる予定としている。
参戦の背景は、F1のために生み出されるイノベーションがGMが推進するモビリティの未来に貢献し、先進的な電動化、パワートレイン、ソフトウェア、内燃機関技術を世界中のユーザーのために活用することに繫がるためという。
またF1チームの立ち上げは、キャデラック・ブランドを世界中の多様な観客にアピールし、GMの先進のテクノロジーとデザイン能力を示す場にもなる。
GMのマーク・ロイス社長は、「モータースポーツの頂点であるF1では、限界を超える革新性と卓越性が求められます。GMとキャデラックにとって世界最高峰のレーシング・シリーズに参戦できることは大変名誉なことであり、私たちは世界中のレースファンのためにこのスポーツを盛り上げるべく、情熱と誠意を持って競い合うことを約束いたします。F1は、GMのエンジニアリングの専門知識とテクノロジーにおけるリーダーシップを、これまでにない新たなレベルで発揮するためのグローバルな舞台なのです」と述べた。
またTWGグローバル・モータースポーツ事業でCEOを務めるダン・トウリス氏は、「GMとパートナーシップを組み、F1にダイナミックな存在感をもたらすことに胸が高まっています。私たちは力を合わせてアメリカの革新性を体現し、世界中のレースファンに忘れられない瞬間を届けるワールドクラスのチームを作り上げます。FIAとFOMが私たちの申請を支持し、私たちがチャンピオンシップにもたらす価値を認めてくれたことに深く感謝しています」と語った。
なお、アメリカ人として最後のF1チャンピオンであるマリオ・アンドレッティ氏が、チームの取締役を務める。これについてアンドレッティ氏は、「私の初恋はF1でした。そして70年経った今でもF1のパドックは私にとって幸せな場所です。キャデラック、F1、マーク・ウォルター、ダン・トウリスには本当に感謝しています。人生のこの段階でまだF1に関わっているなんて—。夢を見ているんじゃないかと思い、自分をつねって確かめたくなります」と、その喜びを表現した。
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