ドイツ国内でも、とりわけ旧い歴史を持つケンプテン(バイエルン州シュヴァーベン行政管区)に本社を置く輸送ロジスティクス企業のダクサー(Dachser Group SE & Co. KG)は、欧州時間の5月10日、日本の西日本鉄道と事業合弁契約を締結。これに伴い今年2023年末を目処に東京でダクサー・ジャパンを新開設する。
ダクサー本社拠点/Photograph:Alofok
この両社が接続される事によって生まれるロジスティックルートは、日本側が航空と海上輸送を。欧州大陸から以遠をダクサーの陸上輸送ネットワークが引き受ける形だ。
なお既に、ダクサー韓国のマネージング・ディレクターを務めるイヴ・ラルクマン氏が、新拠点ダクサー・ジャパンの物流事業を包括して兼務する予定。
この合弁契約についてドイツ本国のダクサーエア&シーロジステックス(Dachser Air & Sea Logistics)を率いるエドアルド・ポデスタCOOは、「手厚いドアツードアサービスをお求めになる当該諸国のお客様は、これを期に当社の包括的な輸送ノウハウ、高度なデジタル情報システムに裏打ちされている手厚いサービス網をご利用頂けるようになります。
また日本は世界第3位の経済大国であり、自動車やエレクトロニクス産業の主要プレーヤーです。加えて我々は、医薬品分野や医療製品に於いてもビジネスチャンスを獲得したいと考えています。
当社は、そうした多方面のお客様へ向けて付加価値のある物流サービスをご提供出来るものと考えています」と述べた。
ちなみに当初はファミリー企業として1930年に創業したダクサーエア&シーロジステックス並びにダクサー・ロード・ロジスティクス(Dachser Road Logistics)等を配する同社グループ(Dachser Group SE & Co. KG)は、世界41か国・379拠点に約32,850人の従業員を擁し、2022年の連結純収益は約81億ユーロ。同じ年の物流量は8,110万件、重量4,280 万トンの貨物に携わった。