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2024年6月25日【MaaS】

ジオテクノロジーズ、トラック対応ナビ機能を最安値で提供

坂上 賢治

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ジオテクノロジーズは6月25日、物流DXサービス「スグロジ」のトラック対応カーナビゲーション機能を商品化したローエンドサービス「スグロジ パーソナル」の提供を開始した。

 

今回、同社がトラック対応のナビツールを業界最安値で追加提供した理由は、物流業界に於いてドライバーの労働時間上限規制に代表される2024年問題による人手不足・労務費の上昇や為替変動に伴う燃料費・車両費等の上昇、それら費用上昇を運賃に転嫁できないなど、三重苦となっていることがある。

 

こうした課題を改善するには業務のDX化が不可欠だが、中小の運送会社では三重苦の中、投資費用の捻出もままならず、四重苦とも言える。そうしたなかに於いて、物流DXサービスのスグロジは、〝トラック対応カーナビゲーション〟〝集荷配送先情報の共有〟〝動態管理システムをひとつにした日本初の物流システム〟として2022年より提供しているもの。

 

昨今、そんなスグロジの利用者からジオテクノロジーズへ「トラック対応カーナビゲーションのみを提供してほしい」、「1ライセンスから低価格で利用したい」、「既に他社の物流システムを導入済のため、利用中の物流システムと連携させたい」などの声が届いているという。

 

そこで、同社は同意見・要望を踏まえ、スグロジのトラック対応カーナビゲーション機能を商品化したローエンドなサービスラインナップ 「スグロジ パーソナル」の提供を開始した。

 

 

「スグロジ パーソナル」の特長は以下の通り

 

スグロジ パーソナルは商品化に際し、従来のUI画面を更に使い易く改善、新たな機能の追加を行った。また他社の物流システムと連携することで、運送会社様のシステム投資の効率化に寄与する。

 

価格も、これら機能を備えるトラック対応カーナビゲーションアプリケーションとしては業界最安値となる商品になるという。 アプリケーションはiOS、Androidのスマートフォンに対応している。

 

 

「スグロジ パーソナル」の主機能は以下の通り

 

1.車両のサイズに適したルート案内、カーナビゲーション
ジオテクノロジーズが1994年の創業当時から提供し続けるカーナビゲージョン向け地図データを活用して、推奨ルート、距離優先、有料回避ルートを選択でき、大型車など車両のサイズに合わせた規制情報を考慮しながらルート案内する機能を持たせた。配送の効率が向上し、燃費の抑制に繫がる。

 

2.トラックの大きさを考慮した施設検索
大型車やトラックを停めることができるコンビニやガソリンスタンド、道の駅などをワンタップ検索することが可能。ドライバーが安心して休憩できる施設を表示する。

 

 

3.航空写真や目的地周辺の写真画像の表示
地図画像から航空写真画像への表示切り替えが可能。常に配送現場が異なるドライバーは、現地状況の把握が容易になる。

 

4.オフライン地図のダウンロード
全国地図や都道府県毎の地図をダウンロードすることにより、通信が届かない環境下でもカーナビゲーションを行うことが可能。

 

 

5.システム連携
他社の物流システムのスマートフォンアプリケーションやWebブラウザサービスと「スグロジ パーソナル」を連携させることが可能。(ジオテクノロジーズよりシステム連携仕様書を開示される)

 

提供価格
 - 月額600円/1ライセンス(税抜)
 - 1ライセンスより契約可能。ライセンス追加は1ライセンス毎に可能
 - 決済手段はカード決済、銀行振込、口座振替に対応
 - 最大1ヵ月、無料トライアルが可能

 

利用推奨環境
 - iOS 14.0以上
 - Android 8.0以上

 

サービス提供の流れ
(1).サービスの利用申込、無料トライアルは商品HPより行える。
(2).サービスのライセンス取得、ユーザー設定を行う。
(3).ドライバーは「スグロジ」のアプリを「Apple Store」または「Google Play」よりダウンロードする。
(4).ドライバーは「スグロジ」のスマホアプリにてユーザー認証する。
(5).以降、サービス利用開始となる。

 

スグロジのサービスラインナップ
– パーソナル
機能:トラック対応カーナビゲーション
価格:600円/月/1ライセンス

 

– ベーシック
機能:トラック対応カーナビゲーション、集荷配送先情報の共有
価格:1,000円/月/1ライセンス

 

– プレミアム
機能:トラック対応カーナビゲーション、集荷配送先情報の共有、動態管理
価格:2,000円/月/1ライセンス

 

 

今後の展開
ジオテクノロジーズとしては、日本の物流を支えるドライバーと中小の運送会社に寄り添い、機能と価格の両面よりサービスを提供。 今後は、位置情報を用いた未来予測を行う「Geo-Prediction」を体現する企業として、より安全で効率的な輸送を実現すための物流向けの情報サービスを提供していきたいと話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。