福島県とトヨタ自動車は６月４日、様々なパートナー企業等と協働し、「福島発」の水素・技術を活用する新たな未来のまちづくりに向けた社会実装の検討を開始したと発表した。

福島県では、「水素」という新たなエネルギーに着目し、福島復興をさらに推し進めるため、未来の水素社会を先取りするモデル構築に挑戦している。

カーボンニュートラルを目指すいすゞ、日野、トヨタは今回、この取組に貢献すべく、3社協業を通じ、日本に多く存在する人口30万クラスの都市である「福島市」において、生活インフラ且つ災害時には避難拠点としても活用されるスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの配送等で、水素のある暮らしの実装モデルを創り、全国の同様の都市に展開することにチャレンジする。

具体的には、福島水素エネルギー研究フィールド（FH2R）で造られた水素も活用し、配送用として複数台の燃料電池（FC）トラックを導入すると共に、コネクティッド技術による運行管理や水素充填タイミングの最適化等、各地域の実情に応じたエネルギーマネジメントを実践。

また、FH2Rが立地する浪江町をはじめ、県内各地域のニーズや困りごとへの対応として、FCのキッチンカーやドクターカー等の運用、福島県内の店舗や工場等で水素を活用することによるサプライチェーン全体での低炭素化にも取り組んでいくと云う。

福島県とトヨタは、2050年カーボンニュートラルを背景に、持続可能な社会の構築に向けた具体的取り組みが必要とされる現在、パートナー企業らとその思いを共有し、連携の輪を広げながら、福島県の多様な地域特性を活かしつつ、世界に先駆けた水素社会の実現、カーボンニュートラルの実現に向けたチャレンジを着実に進めていきたいとしている。

［参画パートナー］（2021年6月4日現在／50音順）

・アサヒグループホールディングス株式会社

本社：東京都墨田区／代表取締役社 長勝木 敦志

・イオン株式会社

本社：千葉県千葉市／代表執行役社長 吉田 昭夫

・いすゞ自動車株式会社

本社：東京都品川区／代表取締役社長 片山 正則

・佐藤燃料株式会社

本社：福島県郡山市／代表取締役社長 佐藤 淳

・株式会社セブン‐イレブン・ジャパン

本社：東京都千代田区／代表取締役社長 永松 文彦

・株式会社デンソー福島

本社：福島県田村市／代表取締役社長 岩瀬 雅俊

・根本通商株式会社

本社：福島県いわき市／代表取締役社長 根本 克頼

・日野自動車株式会社

本社：東京都日野市／代表取締役社 長下 義生

・株式会社ファミリーマート

本社：東京都港区／代表取締役社長 細見 研介

・株式会社マルト

本社：福島県いわき市／代表取締役社長 安島 浩

・株式会社ヨークベニマル

本社：福島県郡山市／代表取締役社長真船 幸夫

・株式会社ローソン

本社：東京都品川区／代表取締役社長 竹増 貞信

・国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 再生可能エネルギー研究センター

＜関係機関＞

・国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構