イーレックスは4月5日、水素専焼発電所「富士吉田水素発電所」が運転開始すると発表した。
同社は、2021年11月より山梨県富士吉田市において実証型の水素発電所の建設を進めてきたが、2022年4月6日より連続運転を開始する。
「富士吉田水素発電所」は、発電出力320kW(270 Nm3 /h:水素量)の発電を行うものであり、Hydrogen Technology(以下「HT社」)が水素の供給を、イーレックスが発電所運営を行う。この実証運転では、HT社がこれまで研究してきた火成岩と水を反応させて水素を製造・供給、イーレックスは発電所運営の経験を活かし、連続的で安定したCO2を排出しない電力を供給していく。なお、発電に使用する水素は、製造過程においてもCO2を発生しない極めてクリーンなエネルギーだという。
今回の実証運転は、①連続性の確認、②コスト低減を図る事を目的としており、次のステップとして、HT社と共同事業で更なる大型水素実証設備(1500 Nm3 /h:水素量)の建設検討を進めていく。今後は、水素専焼発電に加え、水素ステーション、ケミカルビジネスとしての水素利用を目的に検討を継続し、脱炭素社会においての水素事業の可能性を追求していくとしている。
■発電所概要