富士フイルムは、焦点距離20mm~800mmをカバーする高性能「FUJINON レンズ」を搭載した、レンズ一体型の遠望監視用カメラ「FUJIFILM SX800」を開発。2019年前半に発売し、監視カメラ市場に新規参入する。
「SX800」は、超望遠ズームに加え、±0.22°の補正角(*1)を実現する世界最高(*2)の防振性能、優れた陽炎・霧軽減機能、高速AFを搭載。数km離れた遠方の対象物でも鮮明な映像で瞬時に捉えることができると云う。
同社は今後、「SX800」の提供を通じて、監視カメラ映像の領域拡大やクオリティー向上を図り、従来を大幅に上回る高精度な監視の実現に貢献するとしている。
近年、国境や森林のみならず、空港、港湾、高速道路といった大規模な公共施設・設備などでも、遠方を監視できる遠望監視用カメラの導入が進んでいる。
しかし、現在の遠望監視用カメラは、「高所の設置では強風による揺れの影響を受けやすい」「陽炎・霧で視認性が低くなる」「ピントを合わせるのに時間がかかる」といった課題があったと云う。
このような中、富士フイルムは、4K/8K対応の放送用レンズをはじめ、シネマ用レンズや監視カメラ用レンズなど幅広いレンズ製品の開発で培ってきた光学技術と、デジタルカメラ「Xシリーズ」などの開発で培ってきた画像処理技術を活用して、レンズ一体型の遠望監視用カメラの開発を進めている。
その第一弾として今回、焦点距離20mm~800mmをカバーする高性能・FUJINON レンズを搭載した「SX800」を開発。2019年前半に発売する。
なお、SX800は、10月23日から10月26日に中国の北京で開催される「Security China 2018」に出展される。
[SX800の特長]
○焦点距離20mm~800mmをカバーし、超望遠ズームを可能とする高性能「FUJINONレンズ」を搭載。さらに、±0.22°の補正角(*1)を実現する世界最高(*2)の防振性能や、優れた陽炎・霧軽減機能により、数km離れた遠方の対象物を鮮明に捉える。
○後群の小口径レンズを高速で駆動させるリアフォーカス方式を採用。像面位相差AFとの組み合わせで、最短約1秒の高速AFを実現。
○レンズ一体型カメラのため、光軸やフランジバックの調整などの作業が不要なため、設置時の作業工数の大幅な削減が可能。
*1:補正できる揺れの角度。
*2:焦点距離350mmを超えるレンズを搭載した遠望監視用カメラとして。2018年10月22日現在。富士フイルム調べ。
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