東京都は8月6日、港区内において燃料電池ごみ収集車の試験運用を、令和3年8月16日から開始すると発表した。
東京都、港区及び早稲田大学は、水素社会の実現を目指すとともに、温室効果ガス削減に寄与するため、都市の特性に適した燃料電池ごみ収集車(水素燃料)の開発・試験運用に向けて取り組んできた。
走行距離が長く、動力としても多くのエネルギーを必要とする業務用車両における水素利用は、運輸部門の脱炭素化や水素利用の拡大のために非常に重要となる。また、燃料電池自動車は、走行時にCO2を一切排出せず、走行及び作業時も静かなことから、ごみ収集時の作業環境や生活環境の向上にも貢献。低速かつ頻繁な発停車を繰り返すごみ収集ルートにおいては、特に導入効果が期待されている。
試験運用では、燃料電池ごみ収集車が港区内のごみ収集ルートにおいて、実際に走行・ごみ収集を行い、エネルギー消費量の評価や収集職員へのヒアリング等を実施することで、導入効果の検証等を行う。
試験運用する車両は、4.2kgの水素を搭載でき、航続距離は70~80Km。水素のイメージを想起させる曲線をベースに東京都、港区、早稲田大学のロゴマーク、水素キャラクターのスイソン等のラッピングが施されている。
■試験運用実施期間等
令和3年8月16日から令和4年2月末まで
港区内の実際のごみ収集ルートで使用する。