モビリティランドは、フランス西部自動車クラブ(Automobile Club de L’ouest:ACO)と、2月23日(土)、ル・マンと鈴鹿サーキットに関する友好協定を締結した。
鈴鹿市とル・マン市は1990年5月27日に友好協力協定を締結し、相互交流やイベントを実施してきたが、今回、両市の持つレーシングコースで友好協定を締結。代表的なレースの「鈴鹿8時間耐久ロードレース」と「ル・マン24時間ロードレース」を友好レースとして位置づける。
これにより、アジアとヨーロッパをモータースポーツでつなぎ、世界的なモータースポーツ文化の発展に寄与していくとしている。
締結による取り組みの第一弾として、ル・マン24時間ロードレースと鈴鹿8時間耐久ロードレースでの相互トロフィーの授与、相互のレーシングコースへのコースサイド看板の設置、双方のレースでの生中継などの取り組みを、2019年から開始。
他にも、ACOとモビリティランド双方保有の機能等を効果的に活用して連携、世界におけるモータースポーツ文化の発展を目的とした取り組みを予定している。
この協定の締結に際し、ACO会長のPierre Fillon氏は、以下のように話している。
「本日締結した、この鈴鹿との友好協定は、我々サーキット間の価値ある関係の始まりを示しています。私たちは耐久やスピード、安全性、そして2輪や4輪のレースなどにおいて共通することが多くありますが、それぞれ独自の個性を持っています。
これまで、我々の関係を築いてきたのは、私たちのコースでレース行う競技者でしたが、この協定により、双方の組織は積極的に関係を強化していきます。
この素晴らしいトロフィーは、ル・マンと鈴鹿がともに追求しようとしている協力関係の最初の証です。」
また、モビリティランドの代表取締役社長の山下晋 氏は、以下のように話している。
「本日、伝統のル・マン24時間耐久ロードレースの主催をはじめ、世界的にも類を見ないモータースポーツの歴史を有するフランス西部自動車クラブ(ACO)との友好協定締結が実現し、とても嬉しく感じております。
この協定が鈴鹿8時間耐久ロードレースを開催する私どもにとっても、そして日本およびアジアのモータースポーツにとっても、大いに意義のあるものとなるよう、今後、ACOとの交流や協力を深め、さらなる発展に寄与して参ります。」
[友好協定の概要]
ACOと鈴鹿サーキットが友好協定を結び、世界に発信することで、更なるモータースポーツの普及・発展を促進する。
① 世界耐久選手権におけるル・マンアワード、鈴鹿アワードの設定
② ル・マンと鈴鹿サーキットの相互プロモーション
③ 商品開発および販売
④ 鈴鹿市とル・マン市の交流促進
[友好協定締結による主な取り組み]
① 世界耐久選手権におけるル・マンアワード、鈴鹿アワードの設定
ル・マン24時間ロードレースと鈴鹿8時間耐久ロードレースを友好レースとして位置づける。
FIM世界耐久選手権の1戦のル・マン24時間ロードレースでのアジアトップチームに対し「鈴鹿アワード」を、鈴鹿8時間耐久ロードレースでのヨーロッパトップチームに対し「ル・マンアワード」をそれぞれ贈呈。各トロフィーは本友好協定を機に、各サーキットを象徴するデザインで作成する。
② ル・マンと鈴鹿サーキットの相互プロモーション
ル・マン24時間ロードレースと鈴鹿8時間耐久ロードレース双方のレースでの現地生放送や交流イベント、場内ジャイアントスクリーンおよび、双方の施設内でのプロモーション企画などを実施する予定。
また、ル・マンおよび鈴鹿サーキット、双方のレーシングコースへのコースサイド看板を設置する。
③ 商品開発および販売
双方のサーキットにおける特別なVIP観戦プランおよび、鈴鹿8時間耐久ロードレースの観戦と周辺観光を含む旅行商品の造成、ル・マンを訪問したいアジアからのファンの為にル・マン24時間ロードレース観戦を含む旅行商品造成を行う。
また、双方のサーキットでの相手方の公式グッズを販売する。
④ 鈴鹿市とル・マン市の交流促進
友好協力都市であるル・マン市と鈴鹿市、双方の代表団の相互交流およびル・マン市と鈴鹿市の友好協力協定30周年(2020年)を祝う、地域と連携した交流とプロモーションなどを鈴鹿市と共に企画する。