東日本高速道路(NEXCO東日本)、中日本高速道路(NEXCO中日本)、西日本高速道路(NEXCO西日本)、本州四国連絡高速道路(JB本四高速)の高速道路4社は3月27日、国土交通省が「新たな高速道路料金に関する基本方針」を改定したことを受けて、2014(平成26)年に導入した「3つの料金水準」の実施期間を、ETC車を対象に10年間延長し、2034(令和16)年まで継続すると発表した。
1.経緯
国交省は、2013(平成25)年12月20日に策定した「新たな高速道路料金に関する基本方針」に基づいて、料金水準の整理や料金割引の再編を実施。その取り組みを更に進展させるべく、昨年12月22日にこれを改定し、策定翌年の2014(平成26)年4月に導入した、「普通区間」と「大都市近郊区間」、そして「海峡部等特別区間」の〝3つの料金水準〟の継続や割引の見直しなどを行った。
改定では、〝3つの料金水準〟を継続すると共に、これに伴う料金水準の引き下げは引き続きETC車を対象とする方針を示唆。
これを受けて、4社は、高速道路債務の償還に与える影響を踏まえ、〝3つの料金水準〟とすることに伴う料金水準の引き下げについて、ETC車を対象として10年間(2034(令和16)年3月31日まで)継続することとし、道路整備特別措置法第3条に基づいて先月27日に国土交通大臣の事業許可を受けた。
2.3つの料金水準について
(1)普通区間
普通区間の料金水準については、現行の水準を維持し、割高な6区間(関越トンネル、恵那山トンネル、飛騨トンネル、阪和自動車道(海南~有田)、広島岩国道路、関門橋)、本四高速(陸上部)については普通区間並みの料金水準への引き下げを継続する。
(2)大都市近郊区間
大都市近郊区間の料金水準については、普通区間より割り増した現行の水準を維持する。
(3)海峡部等特別区間
伊勢湾岸道路の料金水準については、現行の水準を維持し、東京湾アクアライン、本四高速(海峡部)については伊勢湾岸道路並みの料金水準への引き下げを継続する。
<3つの料金水準の位置図>
※拡大図は、国交省の「3つの料金水準の位置図 (PDF)」を参照。
(参考リンク)
■(国交省)新たな高速道路料金に関する基本方針(本文:2013年12月20日公表/2023年12月22日改定)(PDF)
■(国交省)新たな高速道路料金に関する基本方針(参考資料:2013年12月20日公表/2023年12月22日改定)(PDF)