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2024年7月4日【MaaS】

サントリー・ダイキン含4社、製品輸送での連携を開始

坂上 賢治

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サントリ―拠点でのダブル連結トラック(写真上段)と、ダイキン拠点でのダブル連結トラック(写真下段)

 

サントリーホールディングス (以下 サントリー)、ダイキン工業 (以下 ダイキン)、鴻池運輸 NEXT Logistics Japan (以下 NLJ)は7月4日、持続可能かつ生産性の高い物流の実現に向け、ダブル連結トラックを活用した異業種製品輸送の往復輸送の取り組みを7月8日より開始した。

 

より具体的には、サントリーの拠点(山梨県)から関西方面への製品輸送と、ダイキンの拠点(滋賀県)から関東方面への製品輸送に於いてダブル連結トラックを活用。鴻池運輸の島田金谷スイッチセンター営業所(静岡県)を発着地としてドライバーを交替させる。

 

このダブル連結トラックの活用により、10トントラック2台分の荷物を1人のドライバーで輸送できる。1人のドライバーが関東・関西間の全行程を輸送すると、1泊2日の行程となり拘束時間が長時間化するが、中継拠点を設けることでドライバーは日帰り運行ができるようになり、労働環境の改善が見込まれる。また、CO2排出量は10トントラック2台での輸送時と比べ年間約35%削減できる見込みという。

 

今後は、同運行スキーム開始後の状況に応じて、運行便数の増加やダブル連結トラックの追加導入も検討していく構えだ。

 

運行スキームは以下の通り

 

参画各社の概要は以下の通り

※資本金、従業員数:2024年3月31日現在

 

商号 :サントリーホールディングス株式会社
代表者 :代表取締役社長 新浪 剛史
本社 :大阪市北区堂島浜2-1-40
創業 :1899年
会社設立 :2009年2月16日
資本金 :700億円
従業員数 :41,511人(2023年12月31日現在)
連結売上収益(酒税込み) :32,851億円(2023年12月31日現在)
連結営業利益 :3,172億円(2023年12月31日現在)

 

商号 :ダイキン工業株式会社
代表者 :代表取締役社長 竹中 直文
本社 :大阪市北区梅田1-13-1 大阪梅田ツインタワーズ・サウス
創業 :1924年10月25日
会社設立 :1934年2月11日
資本金 :85,032百万円
従業員数 :単独 7,654名、連結 98,162名
売上高 :4,395,317百万円(連結)
営業利益 :392,137百万円(連結)

 

商号 :鴻池運輸株式会社  ※東証プライム市場
代表者 :代表取締役会長兼社長執行役員 鴻池 忠彦
大阪本社 :大阪市中央区伏見町4-3-9
東京本社 :東京都中央区銀座6-10-1
創業 :1880(明治13)年5月
会社設立 :1945(昭和20)年5月30日
資本金 :1,723百万円
従業員数 :約24,000名(連結)  ※臨時雇用者数を含む
売上高 :315,029百万円(連結)
営業利益 :16,634百万円(連結)
事業内容 :鉄鋼事業、エンジニアリング事業、食品関連/定温物流事業、食品プロダクツ関連事業、生活関連事業、メディカル事業、空港事業、国際物流事業、インド事業

 

商号 :NEXT Logistics Japan株式会社
代表者 :代表取締役社長CEO 梅村 幸生
本社 :東京都新宿区西新宿1丁目26-2 新宿野村ビル34階
会社設立 :2018年6月
事業開始 :2019年12月
資本金 :796百万円
従業員数 :約30名

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。