フォーミュラEは5月10日(英国ロンドン発)、選手権シリーズの各開催地で慈善団体を支援する「フォーミュラEベター・フューチャーズ・ファンド」を発表した。この基金は、レース開催都市を持続可能な形で発展させ、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の足跡を各地域のレカジーとして残していくべく設立された。
そんなベター・フューチャーズ・ファンドは、レース開催時のみならず、年間を通じて具体的な影響が残るよう設計される。同基金は社会的不平等に取り組み、レース開催地に於けるコミュニティを育成する役割も持つことから、シリーズ戦の社会的影響を残すという意味からもフォーミュラEというブランドに対して重要な役割を果たすことになる。
シーズン10で基金は以下に焦点を当てる
- – 社会的不平等に対処するために、レース開催地で過小評価されているコミュニティを支援する
- – 環境保護、都市環境の自然と空気の質を優先
- – コミュニティへの参加と、より持続可能なライフスタイルへの移行
基金はシーズン10の残りの期間で、10万ドルの基金がベルリン、上海、ポートランド、ロンドンの4レース会場に分割され、地元の慈善団体は其れ其れの目的を果たすべく最大 25,000ドルを受け取る。更にシーズン11での同基金は、世界中の全レース会場で個別の慈善団体を支援していく。
この取り組みに関してフォーミュラEのCEO、ジェフ・ドッズ氏は、「フォーミュラEは持続可能性への取り組みに於いて世界をリードしていますが、競技スポーツとして私たちは、持続可能性をテーマに新たな取り組みを行うことにしました。
新たに立ちあげるフォーミュラ E ベター フューチャーズ ファンドは、私たちがモータースポーツを開催する世界各国の地域で、より深く、永続的で、より的を絞った貢献を残していくことを視野に据えています。
これにより、フォーミュラEに関わる各地域毎に最も困っている人々を支援し、より持続可能で公平な未来に向けて、主体性を以て取り組めるようになります」と述べた。
またフォーミュラEのサステナビリティ担当副社長のジュリア・パレ氏は、「EVレースを通じて人類の持続可能な進歩を加速させていくという使命を掲げてきた我々は今回、新しく立ちあげたベター・フューチャーズ・ファンドで継続的な社会への貢献を更なるレベルに引き上げます。
我々は選手権レースの開催地を足掛かりに地域コミュニティと連携。これにより我々と関わりのある困っている人々を支援し、より持続可能で公平な未来に向けて歩み始めることになりました」と話している。
フォーミュラ E はベルリンで以下の2つの慈善団体を支援する
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Arbeiterwohlfahrt (AWO) は、難民支援を含む独立福祉を目的としたドイツで認められた 6 つの統括団体のうちのひとつ。 AWOは現在、今年のSUN Minimeal Berlin E-Prixが開催されるテンペルホーフ空港で大人と子供を含む1,420人をサポートしている。
フォーミュラ E の資金は、社会統合の促進と共にテンペルホーフの宿泊施設内の生活環境の改善に役立てられる。より具体的には以下をサポートする。
- – 生活環境の改善 – 家具、エンターテイメント、装飾を通じて余暇空間をよりフレンドリーで快適なものにする。
- – 活動 – 社会文化的一体性を促進するために、出身国によるフェスティバルを主催する。
- – 生活の質の向上 – スポーツ用品、職人の活動や実践のための木材、新しいコンピューターを提供する。
- – 社会空間への参加と包摂 – 自転車ツアーや日帰り旅行などの住民向けのアクティビティを作成し、人々が単独でもグループでも市内を探索できるようにする。
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リュッケンヴィントは難民のために自転車を集めて修理し、ボランティア同士で自転車の修理方法を学べる自転車学習ワークショップを運営している。具体的には様々な経験とスキルを持ったボランティアが世界中から集まり、開かれた社会、修理する権利、持続可能で費用対効果の高いモビリティの実現に貢献している。
そんなリュッケンヴィントは、モビリティ、統合、持続可能性の 3 つの主要な目標を掲げ、ベルリンとその周辺でコミュニティ イベント、サイクリング ワークショップ、自転車ツアーも企画している。またリュッケンヴィントは、メインのワークショップの他に、AWO のテンペルホーフ空港宿泊施設にもワークショップを設けて、そこに住む難民を支援している。