三菱自動車工業の特別顧問(元取締役会長 代表執行役)の益子修氏が、8月27日(木)に心不全のため逝去した。享年71歳(1949年2月19日生)。
益子氏の通夜・葬儀は、近親者にて内々に執り行われた。また、故人の遺志により、「お別れの会」の開催は予定していないと云う。
■益子氏の功績
益子修氏は、2005年1月に三菱自動車の社長就任。「三菱自動車再生計画」を策定・実行し、同社の立て直しに尽力した。
益子氏は、選択と集中の方向性を掲げて身の丈に合った経営を目指しつつ、世界初の量産電気自動車『i-MiEV』や世界初の4WD SUVのプラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』に代表される、環境にやさしい先進的な車両の開発を主導。
さらにアセアン地域では、多数の国での現地生産に成功し、大きく販売を拡大。また、その人柄と幅広い人脈で、協力会社、アライアンス各社、三菱グループの経営者との良好なコミュニケーションにより関係を構築するなど、16年にわたり、その経営手腕で多くの困難を乗り切り、多大な功績を残した。
三菱自動車の加藤CEOは、「生前皆様から賜りましたご厚情に、故人に代わりまして、厚く御礼申し上げます」と、述べている。