日産自動車と住友商事の合弁会社、フォーアールエナジーは、電気自動車(EV)の使用済みリチウムイオンバッテリーの再利用および、再製品化に特化した日本初の工場を福島県双葉郡浪江町に開所した。
フォーアールエナジーは、2010年、使用済み車載用リチウムイオンバッテリーの有効活用を目的に、日産自動車と住友商事により設立。以来、再利用や再製品化のノウハウを蓄積してきた。
同社は、使用済みバッテリーの性能を短時間で測定できる技術開発に成功しており、当該技術を活用し、全国から回収した使用済みバッテリーの再利用・再製品化ビジネスを同工場で開始する。
この工場は、浪江町の藤橋産業団地内(2,447.97㎡)に整備され、グローバルな開発拠点としての機能と製造拠点としての機能を有し、国内初の再利用・再製品化拠点になる。
製造される製品は、世界初(*)EV向け交換用再生電池をはじめ、大型蓄電システムや電動フォークリフト等に使用される予定だと云う。
同工場は、東日本大震災後に浪江町が整備している企業立地の第一号として、地域経済再生や町の発展にも寄与していくとしている。
*:フォーアールエナジー調べ
[会社概要]
会社名:フォーアールエナジー株式会社(英名 4R Energy Corporation)
代表取締役社長:牧野 栄治
所在地:神奈川県横浜市
資本金:766百万円
設立日:2010年9月14日
出資比率:日産自動車 51%、住友商事 49%
事業内容:リチウムイオンバッテリーシステムの開発、製造、販売
車載用リチウムイオンバッテリーの2次利用における実証実験、事業化調査など
フォーアールエナジーのHP : https://www.4r-energy.com/