写真左より マツダ株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 副本部長 町田晃氏、FIVA Ambassador Asia 清水正喜、マツダ株式会社 取締役専務執行役員兼CTO 廣瀬一郎氏、FIVA会長 Tiddo Bresters、マツダ株式会社 エグゼクティブフェロー 前田育男氏、CCCJ副会長・FIVA Heritage Hall of Fame Award審査員 中村史郎氏
1966年に非営利の自動車文化組織として設立されたFIVA(Federation Internationale des Vehicules Anciens)は、自動車に係る歴史と文化に貢献を果たした人物を讃える賞として「FIVA Heritage Hall of Fame Award/FIVA自動車殿堂」を創設。その第3回目となる2024年度は世界で9名の人物が受賞した。
今回、そのうちの一人である故・山本健一氏への贈呈式が11月1日、静岡県駿東郡小山町大御神645の「富士モータースポーツミュージアム」でCCCJと共催する形で執り行われた。山本健一氏は、日本を代表するエンジニアであり経営者としてマツダの象徴であるロータリーエンジンの開発を指揮した人物。同氏は1984年から1987年までマツダの社長・会長を務め、1992年にマツダを退任した後の2017年12月20日、神奈川県で95歳で逝去した。
Bresters FIVA会長よりトロフィーを受け取る廣瀬一郎氏
廣瀬一郎氏によるスピーチ
今回の贈呈式では、故人の代理として、マツダの取締役専務執行役員兼CTOの廣瀬一郎氏(ひろせ いちろう)へ〝FIVA自動車殿堂〟が託された。廣瀬氏は故・山本健一氏の受賞に際し、「山本健一氏は、1963年からロータリーエンジンの実用化に尽力し、マツダを象徴するこの革新的な技術の量産化を実現。彼のチャレンジ精神は、現在もマツダの企業文化として息づいています。
当社は山本氏の挑戦を受け継ぎ、地球環境への配慮を軸にした新たなロータリーエンジン開発に取り組んでいます。また生前に山本氏が述べていた〝技術開発には人間相互の信頼が不可欠〟という言葉に倣い、今後も信頼に基づいた取り組みを続けていきます」と述べ感謝の意を表明した。