中部電力と丸紅の合同会社で、電動トラック・バス、充電インフラ設備等を一括して提供する「フリート EV イニシアティブ(以下、FEVI)」は、名鉄運輸およびエスライングループのエスライン各務原と、EVトラックの最適運用に関する実証を、4月9日から実施する。
実証ではFEVIが、名鉄運輸とエスライン各務原のEVトラックを用いて、物流事業におけるEVトラックの運用に関する知見を得ることを目的に、運行スケジュールに応じた最適な充電方法を検討。急速充電による車両稼働率の向上効果、電力消費のピークコントロールによる電気料金の抑制効果、車両電動化に伴うCO2削減効果などを測る。
FEVIは、物流・運輸事業者等の車両電動化を通じて、CO2削減に貢献するとともに、電動車両の蓄電機能を活用した BCP 対策や再生可能エネルギーのさらなる活用についても提案を進めていくことで、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
[実証の概要]
– 実証期間:2020年4月9日から2022年3月31日(予定)
– 実証場所:
・名鉄運輸 名古屋東支店(愛知県長久手市・名古屋市周辺を運行)
・エスライン各務原 本社営業所(岐阜県各務原市周辺を運行)
– 使用車種:三菱ふそうトラック・バス社製 eCanter(名鉄運輸:2台、エスライン各務原:1台)
<実証内容>
運行スケジュールに応じた最適な充電方法を検討することで以下の効果を実証。
・急速充電による車両稼働率の向上効果。
・電力消費のピークコントロールによる電気料金の抑制効果。
・車両電動化に伴う CO2削減効果。
<役割分担>
・FEVI:実証の運営ならびに効果検証、急速充電器の設置など。
・名鉄運輸・エスライン各務原:EVトラックの準備・運行、運行データの提供など。
[FEVIの概要]
– 会社名:合同会社フリート EV イニシアティブ
– 設立日:2020年2月20日
– 事業内容:商用EV事業(電動トラック・バス導入に係るワンストップサービス)
– 所在地:名古屋市東区東新町1番地
– 代表社員:中部電力株式会社、丸紅株式会社
– 資本金:1.95億円(資本準備金を含む)
– 出資比率:中部電力:50%、丸紅:50%