ファミリーマートは8月10日、地球温暖化抑制やエネルギー多様化等に対応した持続可能な社会の実現に向け、燃料電池小型トラック(以下、FC小型トラック)の導入検討のため、実用性・利便性を検証する走行実証を、10月以降に開始すると発表した。
走行実証は、トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発したFC小型トラック1台を使用して、愛知県岡崎市にあるファミリーマート岡崎定温センターを起点とした1日3便の店舗配送コースで実施される予定。
既存の水素ステーションを利用し、高レベルの配送品質が求められる定温配送にFC小型トラックを導入することで、実用性(燃費・航続距離・温度管理)と利便性(水素ステーションでの充填タイミング及び充填時間)に関する検証を行う。
[走行実証の概要]
– 開始時期:2021年10月以降
– 実証場所等:
愛知県岡崎市にあるファミリーマート岡崎定温センターを起点とした1日3便の店舗配送コースを予定。
<FC小型トラックの仕様等>
トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発した燃料電池(FC)小型トラック(最大積載量3トン・2室式)1台を使用して走行実証を実施予定。
【主要諸元(目標値)】
– 走行距離:約260km(JE05モード相当)
– FCスタック:最高出力120kw以上
– 燃料タンク:水素貯蔵量約10kg
ファミリーマートでは、環境に関する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定し、持続可能な社会の実現に貢献するため、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマについて数値目標を設定。
この目標に加えて、物流面においては、配送トラックから排出されるCO2を、2030年に2017年度比30%削減することを目標に、クリーンディーゼル車両(環境配慮車両)導入や配送の効率化など、この達成に向けた、様々な施策に取り組んでいる。また、EV(電動)トラックやFCトラック、環境配慮型燃料を本格導入するための実験も積極的に進めていると云う。
ファミリーマートは、創立40周年を迎えるにあたり、今後も「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のキャッチコピーの下、地域に寄り添い、顧客一人ひとりと家族のようにつながりながら地域社会に貢献する姿勢を貫くと共に、40周年記念プロジェクト「40のいいこと!?」を通じて、便利さの先にある、なくてはならない場所を目指すとしている。
■ファミリーマート40周年プロジェクト:https://www.family.co.jp/campaign/spot/2021_40th.html
■(ファミリーマート)クリーンディーゼル車両の導入や、配送の効率化などにより配送トラックから排出されるCO2を13.2%削減~2030年までに2017年度比30%削減を目標~(2021年7月7日発表のニュースリリース):https://www.family.co.jp/company/news_releases/2021/20210707_01.html