モビリティランドは８月１８日、鈴鹿サーキットで10月8日（金）～10日（日）に開催を予定していた「2021 FIA（※） F1世界選手権シリーズ Honda 日本グランプリレース（以下、F1日本グランプリ）」を中止すると発表した。

モビリティランドはFormula１と共に、F1日本グランプリ開催に向け、スポーツ庁などの関係省庁や地元自治体（三重県、 鈴鹿市）、日本自動車連盟（JAF）をはじめ、駐日英国大使館や病院（国立病院機構三重病院、三重県立総合医療センター、鈴鹿中央総合病院、三重大学医学部附属病院）、管轄区域の保健所、空港（中部国際空港、関西国際空港）、 そして近隣ホテル等の協力企業と、海外関係者入国受入に伴う防疫対策・輸送計画・査証申請などの準備を、昨年末から膨大な時間を掛けて進めてきた。

しかし、開催のため設定された期日迄に、F1海外関係者の日本入国が確実な状況に至らなかったため、中止の決断に至ったと云う。

モビリティランドの代表取締役社長である田中薫氏は、F1日本グランプリの中止決定に際して、以下のようにコメントしている。

「非常に苦しく、悔しく、残念な決断となりました。2年ぶりのF1日本GP開催を目指して準備を進めておりましたが、や むなく中止の決断をいたしました。
　7年ぶりの日本人ドライバーである角田裕毅選手の凱旋や、HondaF1最後の雄姿をご覧いただきたいという強い思いを持って、開催に向けて膨大な準備に取り組んでまいりました。これまでの取り組みにご理解とご協力をいただきました スポーツ庁、三重県、鈴鹿市そしてFormula1をはじめとする全ての皆様に厚く御礼申し上げます。
　2年連続でF1日本グランプリ開催中止という、極めて悔しい決断となりましたが、我々はこの瞬間より来年のF1日本グラン プリ開催に向けてスタートいたします」。

※ Fédération Internationale de l’Automobile（国際自動車連盟）の略称。