EXx(エックス)(本社:東京都港区、代表取締役:青木大和)は10月30日、産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」による政府の認定を受け、初となる公道での電動キックボードの実証実験を実施することを発表した。実証実験は、2020年11月上旬から東京都渋谷区全域・世田谷区全域・神奈川県藤沢市全域・千葉県柏市の一部(柏の葉スマートシティ)にて実施予定だ。
「電動キックボード」は、欧米を中心に普及率の高いマイクロモビリティであり、日本国内でも超少子高齢化社会でのワンマイルの移動手段や地方都市の観光業活性化、さらには昨今の新型コロナ感染症拡大の影響を受けた三密を回避するためのマイクロモビリティなど、次なる交通手段として大きな注目を集めている。
同社は「Mobility for Possibility」をミッションに掲げ、次世代モビリティ事業に取り組む。電動キックボードが課題先進国である日本の社会課題を解決し、人・場所・経済のあらゆる可能性を広げるポテンシャルを持つモビリティと考え、2019年より電動キックボードサービス『ema』(公式HP: https://ema.run/ )を使った愛媛県や宮崎県での実証実験など、制度改正に向けて様々な取り組みを進めている。
そして今回、「新事業特例制度」を活用し、政府の認可を受けて初めての規制緩和計画として、公道での実証実験が可能となった。特定エリアでの普通自転車専用通行帯(通称「自転車レーン」)を使用して電動キックボードの走行実験を行う。但しこれらの特例措置は、認定を受けた新事業活動計画のもと実施される実証にのみ適用され、認定を受けていない事業者や個人の電動キックボードの走行に関して、上記の特例措置は適用されない。
本実証では、公道での走行実績の獲得とそれを元にした安全性の検証に併せて、実装に不可欠な適切な通行帯・保安基準の検証を行うことで、電動キックボードと人が共生できる社会の実現を目指す。
■「新事業特例制度」について
安全性等の確保を条件に新事業を行おうとする各事業者単位で規制の特例措置を提案し、政府の認可を受けて実証実験を実施できる柔軟な制度。
これまで日本では、導入が進む欧米各国の法整備と異なり、電動キックボードは原動機付自転車に該当するため、法律上の観点から身近に利用することが難しい状況であった。
今回の「電動キックボードの公道走行実証」については、2019年に電動キックボードの事業者が中心となり組成された「マイクロモビリティ推進協議会」が、規制官庁をはじめ様々なステークホルダーと多くの議論を経て認可を受けることが可能となった。今後は協議会が一丸となり、電動キックボードを皮切りに、次世代を担うマイクロモビリティの普及に向けた大きな第一歩として、本実証とその先の取り組みについてより積極的に推進している。
■「電動キックボード実証実験」の概要
【期間】2020年11月上旬〜3月30日(予定)
【展開台数】合計50台
【対象者】提供施設の利用者
【展開エリア】
東京都渋谷区全域、世田谷区全域、神奈川県藤沢市全域、千葉県柏市の一部(柏の葉スマートシティ)
-東京都渋谷区:100BANCHなど、2施設への提供
-世田谷区:アオイエなど、6施設への提供
-藤沢市:NODE GROWTH 湘南台への提供
-柏市:31 VENTURES KOILなどへの提供
■ 株式会社EXx:https://www.exx.co.jp/