エチオピアを拠点とする電動モビリティスタートアップのDodai Group, Inc(本社:米国、子会社での主要事業拠点:エチオピア、代表取締役兼CEO:佐々木裕馬)は6月21日、日本のファンドICJから約2億円(実際の調達額は150万米ドル)の資金調達を完了した。
これにより累計調達額は約3億円(実際の調達額は225万米ドル)に達し、Dodaiはアフリカに於いて電動モビリティを普及させるべく、まずはエチオピアの電動2輪事業立ち上げに同資金を投入する。
上記に係る資金調達の概要は以下の通り
資金調達額:約2億円(実際の調達額:150万米ドル)
累計資金調達額:約3億円(実際の調達額:225万米ドル)
調達方法:第三者割当増資
今回のラウンドでの投資家:インクルージョンジャパン(ICJ2号ファンド)
インクルージョンジャパンとって投資先となったDodaiは、2021年にアフリカにあるジブチでの非電化貧困層への太陽光発電事業を立ち上げたが、人口1億3000万人の大国エチオピアの内戦鎮静化や外国企業への開放が進展する兆しが見えたタイミングで、2022年末よりエチオピアでの電動事業展開にピボットした。
代表の佐々木はかつてUberで営業本部長を務め、その後Luupの副社長を経て、アフリカで次世代の「土台」となる事業を立ち上げるべく、2021年より拠点をアフリカに移した。
従ってDodaiは、〝アフリカに於いて持続可能な電動モビリティを普及させること〟をミッションとしており、Dodaiでは、今後もアフリカでの電動モビリティ普及を目指し、事業展開を加速させていく構えだ。
この投資についてインクルージョン・ジャパン取締役/ジェネラルパートナーの吉沢康弘氏は、「脱炭素領域を中心とした投資戦略を組む当ファンドでは、人口1.3億人、かつアフリカで最も成長スピードが速いと注目されるエチオピアで、経済成長と炭素排出量削減を両立するDodaiの電動二輪事業のポテンシャルを高く評価しています。
今回の投資にあたり、過去一年で4回のエチオピア訪問を行う中で、現地経済圏に深く入り込み、現地政府との強い関係を築いてきた佐々木氏の手腕には目をみはるものがあり、当ファンドとしても、全力で事業立ち上げを支援する所存です」と述べている。
一方、Dodaiの佐々木代表取締役兼CEOは、「この度の資金調達を通じて、アフリカに於けるe-mobilityの普及に向けて力強くローンチすることが可能となりました。
アフリカでは政情不安に加え、電力やインターネットなどの基本的インフラの未整備や経験豊富な人材の不足など課題は尽きませんが、一方で平均年齢は19歳、2050年には人口20億人となるダイナミックな巨大市場であり、明治維新や高度経済成長期にあったであろう高揚感を感じながら日々生きることができる場所です。
またミッション達成に加え、実際に何度もエチオピア現地に足を運ばれているICJとともに、アフリカにおける日本人起業家および日系VCの存在感を高めることに貢献したいと思っています」と話している。
会社概要
会社名:Dodai Group, Inc(英語での正式名称)
所在地:651 N Broad St, Suite 206, Middletown, New Castle, Delaware, US, 19709(子会社を通した主要事業拠点はエチオピア)
代表者:代表取締役CEO 佐々木裕馬
設立:2021年
事業内容:電動モビリティの輸入・販売・充電ステーション提供等