国土交通省の通達「航空機に搭載する代替ジェット燃料(ASTM D7566 規格)の取扱いについて」の一部改正が、2月3日付で交付・施行され、ユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント(以下、バイオ燃料製造実証プラント)で製造するバイオジェット燃料が、日本国内でも正式に使用可能となった。
日本初となるユーグレナのバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントは、2018年10月31日に竣工。
この完成を機に、ユーグレナは、横浜市、千代田化工建設、伊藤忠エネクス、いすゞ自動車、全日空、ひろしま自動車産学官連携推進会議をサポーターとして、「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す「GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン/※1)」を宣言している。
その後、このバイオ燃料製造実証プラントへの導入技術「BICプロセス(※2)」は、国際規格であるASTM D7566規格の新規格を取得(1月31日付リリース/※3)。
これにより、同社のバイオ燃料製造実証プラントで製造したバイオジェット燃料は、民間航空機に搭載可能な燃料として国際的に認められることとなったが、一方、日本国内での使用については、国交省通達一部改正の交付・施行を待つ状況だった。
今回、その交付・施行により、ユーグレナが製造するバイオジェット燃料は、日本国内においても正式に使用可能となった。
ユーグレナは今後も、国産バイオジェット燃料でのフライト実現に向けた取り組みを続けていくとしている。
※1:(ユーグレナ)日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントが完成、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す『GREEN OIL JAPAN』を宣言(2018年11月2日):https://euglena.jp/news/20181102-2/
※2:正式名称はバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術。米国のChevron Lummus GlobalとApplied Research Associates(以下、ARA社)が共同開発した独自のバイオ燃料製造技術。ASTM D7566規格の新規格の取得は、ユーグレナにBICプロセスをライセンス付与するARA社が申請。
※3:(ユーグレナ)バイオ燃料製造実証プラント導入技術が国際規格ASTMの新規格を取得(2020年1月31日):https://euglena.jp/news/20200131-2/