欧州連合(EU/European Union)は10月30日(ベルギー・ブリュッセル発)、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長と共に、11月23~24日に開催されるEU・カナダ首脳会議のためカナダを訪問すると発表した。
首脳らは当地で、EU・カナダの民主的価値観、多国間主義、ルールに基づく国際秩序に対する共通のコミットメントが共有基盤であることを強調する。
また両首脳は、安全保障上の約束や軍事支援、復興やウクライナの欧州統合路線に必要な改革などあらゆる面で主権を守るウクライナに対するEU・カナダの長期的なコミットメントと揺るぎない支援を再確認する。戦争の世界的な影響に対処する。
加えて貿易と投資に関するCETAの前向きな成果と、重要原材料に関するEU・カナダ戦略的パートナーシップの具体的な成果を強調することにより、開放的で強靱な経済に向けた協力を推進する。
EU・カナダ双方は、あらゆるレベルでの協力を強化することで、三つの危機(気候変動、生物多様性の損失、環境汚染)に対処し、2050年までに世界のネットゼロエミッション経済を促進する取り組みを加速させる。
なお同首脳会議では、人工知能、サイバーセキュリティ、安全で回復力のある国際接続インフラストラクチャなどの問題に焦点を当て、前向きで人間中心のデジタル経済と社会に向けて協力を深めていく構えだ。