阪神高速道路グループは、2018年度から、交通遺児が大学等に進学した際の進学祝金を、「マッチングギフト」方式で贈与する制度を創設した。
また、この制度により初めて、今年4月に大学進学した一名に、10万円の進学祝金を贈った。
阪神高速道路グループは、「阪神高速グループビジョン2030」で、2030年度までに「交通事故ゼロに」を掲げ、様々な交通安全対策に取り組んでいると云う。
しかしその一方で、交通遺児が修学にあたって経済的困難を抱えることが多いことから、阪神高速地域交流センターの公益事業により、阪神高速道路における死亡事故の遺児に対し、高校の修学資金の援助などを行ってきた。
しかし、大学等への進学には、高校修学以上に大きな経済的な負担が生じることから、同社社員の多くから、大学等への進学についても後押ししたいという声があがっていたと云う。
阪神高速道路グループは、こうした社員の声を受け、2018年度から、グループ社員個人からの任意の募金に、会社側が同額分を加え、合わせた額を寄付する「マッチングギフト」方式による、交通遺児への大学等の進学祝金を贈与する制度を創設した。
また今回、同制度によって初めて、今年4月に大学進学した一名に、10万円の進学祝金を贈ったと云う。
阪神高速道路グループは、この取組みについて、来年度以降も継続するとしている。