ブリヂストンは8月10日、グローバルCFO(Global CFO:最高財務責任者)の機能を9月1日付で拡大・強化し、現在参与を務める(今年6月就任)吉松加雄氏を就任させると発表した。
ブリヂストングループでは、「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、その実現のために中長期事業戦略を推進。
この中長期事業戦略を軸とした中期事業計画(2021-2023)(2月16日発表)では、ヒト・ モノの移動と動きを支え、社会価値と顧客価値を創出し、競争優位を獲得していくための具体的な目標やアクションを明確化。2030年を視野に様々な環境変化に対応できる「強い」企業への変革を打ち出している。
その一環として、今回ブリヂストンは、中期事業計画をより確実にかつスピードを上げて実行していくため、9月1日付でグローバルCFOの機能を拡大し強化。これまでの経営企画機能と管理会計機能を融合させて持続的な企業価値の向上を図る経営体制に進化させ、FP&A(ファイナンシャルプランニング&アナリシス)、財務・経理・税務・IR、調達、IT基盤、経営管理をグローバルで統括させることとした。
この新たなグローバルCFOには、同日付で常務役員として現在ブリヂストン参与の吉松加雄氏が就任。吉松氏はまた、グループのグローバル最高位の経営執行会議体であるグローバル・エクゼクティブ・コミッティー(Global Executive Committee)のメンバーにも加わり、現在進められている「稼ぐ力 の再構築」「戦略的成長投資」「ポートフォリオ経営」の確実な実行、更なる進化を含め、グローバル経営の重要な一翼を担っていく。
[新グローバルCFOの略歴]
吉松 加雄(よしまつ ますお)
・1982年 慶應義塾大学経済学部卒。
・1999年 スタンフォード大学経営大学院修了(経営学修士)。
・1982年 三菱電機入社。英国、シンガポール、米国の現地法人で経理財務の責任者を歴任。
・2000年 サン・マイクロシステムズ 取締役経理財務本部長。
・2004年 エスエス製薬 取締役財務経理本部長。
・2008年 日本電産 入社。
同年6月 日本電産 取締役執行役員。
・2009年6月 日本電産 取締役常務執行役員 最高財務責任者。
・2013年4月 日本電産 取締役専務執行役員 最高財務責任者。
・2018年 日本電産 役員退任。
・2019年 首都大学東京(現 東京都立大学)大学院 経営学研究科 特任教授(現任)京都先端科学大学 客員教授。CFOサポート社を設立し、代表取締役社長 兼 CEO(現任)。
・2021年6月 ブリヂストン参与就任 。
・2021年9月 ブリヂストン常務役員 Global CFO(予定) 。