JXTGエネルギーは、ENEOS横浜綱島水素ステーション(神奈川県横浜市)で、国内で初めて、利用者自らが燃料電池自動車(FCV)に水素を充填するセルフ方式を、10月23日から開始する。
水素ステーションでの水素の充填作業は、高圧ガス保安法に基づき、国家資格と一定の経験年数を有した保安監督者のもと、教育・訓練を受けた従業員のみがこれまで許可されていた。
本年5月、水素ステーション運営事業者の要望を受け、水素ステーションにおけるセルフ充填の要件や方法を示した「セルフ充填ガイドライン」が、石油エネルギー技術センターにより制定。
利用者は事業者と水素充填準備作業を行なう契約を結び、かつ安全に関する講習を受講などの要件を満たすことにより、水素を自ら充填するセルフ充填を行うことができるようになった。
JXTGエネルギーは、同社およびグループ会社の社員による一カ月強に亘る検証の結果、水素セルフ充填の安全性・操作性に問題ないことを確認。
当面はENEOS横浜綱島水素ステーションでのセルフ化の効果を検証し、今後、他の水素ステーションへの展開を検討するとしている。
[ENEOS横浜綱島水素ステーションの概要]
– 所在地:神奈川県横浜市港北区綱島東4-3-9
– 運営者:株式会社ENEOS水素サプライ&サービス
– 供給方式:オフサイト方式(圧縮水素を水素トレーラー等で輸送)
– 供給能力:300N㎥/h
– 充填圧力:82MPa