エネオス(ENEOS)とその子会社であるジャパン・リニューアブル・エナジー(以下、JRE)は1月16日、再生可能エネルギー事業に関する吸収分割契約を締結したことを発表した。
この契約により、エネオスは、4月1日付で国内の再生可能エネルギー事業の内、太陽光・陸上風力・洋上風力発電事業(※1)と、それらに関連する事業をJREに移管し、両社の事業を統合する。事業統合後、JREの国内外の運転中・建設中の再生可能エネルギー事業の総発電容量は、約100万kWになると云う。
「低炭素・循環型社会への貢献」を掲げる2040年長期ビジョンの実現に向け、再生可能エネルギーを軸とした発電事業を国内外で積極的に進めるエネオスは、2022年1月のJREの全株式取得(※2)により、日本を代表する再生可能エネルギー事業者への飛躍を。JREでは、「再生可能エネルギーの開発を通じ、幸福で持続可能な社会創りをリードする」ことをビジョンに、電源開発から発電所の運転・メンテナンスまで一貫して長期にわたり担うことで、社会に貢献していくことを目指してきたと云う。
両社は、今回の事業統合により、エネオスが保有する事業・資産と、JREが有する専門性・豊富なノウハウ・スピード・開発力・運営力・人材を結集。効率的な開発・運営を推進することで、エネオスグループの再生可能エネルギー事業を、次世代型エネルギー事業の柱とするべく成長させていくとしている。
エネオスグループは、今後も、再生可能エネルギーをはじめとした環境配慮型エネルギーの供給を積極的に推進し、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標11「住み続けられるまちづくりを」および目標13「気候変動に具体的な対策を」につながる脱炭素・循環型社会の実現に貢献していくとしている。
※1:JREに移管する運転中および建設中の発電事業は、国内太陽光発電事業29.0万kWと国内風力発電事業0.5万kWの合計29.5万kWに加え、開発中の発電事業についても移管対象事業となる。
※2:詳しくは、ENEOSホールディングスの2021年10月11日付ニュースリリース「当社子会社によるジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社の株式取得(連結子会社の異動を伴う孫会社化)に関するお知らせ」(PDF)<https://www.hd.eneos.co.jp/newsrelease/upload_pdf/20211011_01_01_0960492.pdf>を参照。
■ジャパン・リニューアブル・エナジー:https://www.jre.co.jp/