ENEOSは12月13日、ベトナムにおいては初となる大規模太陽光発電事業に参画したと発表した。
事業の参画にあたり、同日、ENEOSのベトナム現地法人である ENEOS Vietnam Company Limitedが、電源開発・運営事業者である自然電力の子会社である Shizen Malaysia Sdn. Bhd.から事業の事業会社である VKT-Hoa An Joint Stock Company の19%の株式を取得した。
この事業が運営する発電所は、2020年12月に商業運転を開始し、35MWの発電容量を有している。そのうち、出資見合い19%にあたる6.65MWがENEOSの持ち分容量となる。
ベトナムは、経済発展に伴い国内の電力需要が年率10%程度で増加する一方、電力不足が懸念されていることから、同国政府は電源構成の再生可能エネルギー比率を2045年には40%以上に高める施策を講じている。また、発電所が立地する地域は、ベトナム ホーチミン市から南西約200Kmに位置するハウザン省のメコンデルタ中心に位置し、年間を通して日射量が豊富なことから、安定的な収益が見込まれている。
ENEOSグループは、2040年長期ビジョンにおいて、自社排出分のカーボンニュートラルの実現を掲げ、その実現に向けた取り組みの一環として、再生可能エネルギー事業の拡大を目指している。再生可能エネルギー市場の更なる拡大が期待されるベトナムにおいて安定的な収益が見込まれる本事業に参画することは、その目標達成に資するものだとしている。
■太陽光発電所の概要
事業会社
VKT-Hoa An Joint Stock Company
発電所所在地
ベトナム ハウザン省
敷地面積
約33ヘクタール
出資会社
ENEOS Vietnam Company Limited(当社100%子会社)
総発電容量(当社出資見合い持ち分容量)
35MW(6.65MW)※出資比率19%
運転開始
2020年12月運転開始済