ENEOSと三井住友信託銀行は2月14日、ジャパン・リニューアブル・エナジー(以下「JRE」)の共同株主として、共同出資に関する覚書を締結したと発表した。
JREは「再生可能エネルギーの開発を通じ、幸福で持続可能な社会創りをリードする」ことをビジョンに掲げ、再生可能エネルギー事業において高い開発能力を有している。同社の株式は、2022年1月に、ENEOSとENEOSが出資するフォレストEおよびフォレストSがその全てを取得したが、今回、その5.0%にあたるフォレストSが保有していた株式を三井住友信託銀行が取得した。ENEOSと三井住友信託銀行の両社は、株式売買を受けて、長期的なJREの企業価値向上につながる協業を志向し、パートナーシップを構築することを目的として、共同出資に関する覚書を締結した。
ENEOSは、2040年グループ長期ビジョンにおけるありたい姿の一つとして、脱炭素・循環型社会への貢献を掲げ、その実現に向け、再生可能エネルギー事業の拡大に取り組んでいる。JREの株式取得により、国内トップクラスの再生可能エネルギー発電容量を持つ事業者として、事業拡大をより一層加速させるとしている。
三井住友信託銀行は、脱炭素に資する事業や企業を含めた各種インフラ領域において、信託の専門性を活かした社会課題解決型の資金循環を実現していくため、2030年度までに累計5,000億円の投資を実施していくという。また、それを呼び水として機関投資家の資金を募り、2.5兆円の投資規模としていく計画であり、今回のJRE株式取得はその一環として実施したもの。
両社は、ENEOSのエネルギー事業者として培った知見やJREの事業開発力ならびに三井住友信託銀行がこれまで培ってきた再生可能エネルギー分野における金融ノウハウおよび信託の専門性とのシナジーにより、効率的な事業運営を実現し、事業開発の更なる推進に取り組んでいくとしている。