ENEOS(エネオス)は5月31日、「eFuel Alliance (イーフューエルアライアンス)」に、30日に加盟したことを発表した。
イーフューエルアライアンスは、地球温暖化防止に貢献するカーボンニュートラル燃料(climate-neutral synthetic fuels)を確立・普及させ、世界中で使用されることを目標に掲げ、石油や自動車・自動車部品をはじめ、機械・プラントエンジニアリング、航空・海運、化学、エネルギーなど、様々な業界の企業・団体が加盟している国際団体。
エネオスでは、グループ長期ビジョンとして「エネルギー・素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」との両立に向けて、エネルギー・素材の安定的な提供という〝今〟の責任を果たしながら、トランジションを通じて〝将来〟もその責任を果たし続けていくことを定め、合成燃料や水素などの次世代エネルギー事業に取り組んでいることから、今回、この団体への加盟を決定。
今後は、合成燃料に関する情報収集・意見交換に加え、日本国内で合成燃料を展開していく取り組みにも繋げて、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを推進していく考えだ。
ちなみに、合成燃料とは、再生可能エネルギー由来の水素(CO2フリー水素)とCO2を用いて作られた液体燃料を指す。これら燃料は、原料製造から製品利用までの製品ライフサイクル全体に於いてCO2の排出量を抑制する効果があることから、カーボンニュートラルの実現に大きく寄与するといわれている。
<合成燃料の製造工程>