TotalEnergies(以下「トタルエナジーズ」)とENEOSは4月14日、ENEOS根岸製油所において、持続可能な航空燃料(以下「SAF」)の製造に関する事業化調査(フィージビリティスタディ)を共同で実施すると発表した。
この検討は、廃食油、獣脂といった廃棄物や余剰物などを原料として調達し、一部トッパー廃止に伴い遊休化するENEOS根岸製油所の製造・入出荷設備をSAF製造に活用し事業化することを調査対象としている。この設備では、将来的に年間30万トン(40万KL)のSAF製造を想定している。
また、両社は、SAF製造の合弁会社の設立を検討している。トタルエナジーズが持つSAFの原料調達・製造技術に関するノウハウ・実績と、成田空港・羽田空港を擁する航空燃料の国内最大の需要エリアに位置するENEOS根岸製油所およびENEOSが有する航空燃料の国内販売網とのシナジーによって、2025年を目途に、日本における競争力の高いSAFの量産供給体制の確立を目指している。