ENEOS(エネオス)は6月21日、ENEOSウイングが運営する「新木場TS」(東京都江東区)で、EVトラックにも対応した商用車向け共用充電ステーション(以下、共用充電ステーション)の実証実験を、7月2日(火)に開始すると発表した。
商用車の電動化が進むなか、物流を担う各事業者は、事業所内の「充電インフラへの投資負担」や「基礎充電器設置スペースの制約」、「賃貸用地および賃貸物件の充電器設置制限」に加え、所外に於いても「EVトラック向けの経路充電不足」等の課題を抱えていることから、同社は、これらの課題に対応するため、日本で初めて、最大全長10mのEVトラックでも利用できる共用充電ステーションを設置し、実証実験を行なう。
この共用充電ステーションには、2プラグ・最大出力90kWのハイパワー充電器が設置され、大型車両1台または全長5m以下の小型車両2台同時の急速充電が可能。事前予約制とすることで、待ち時間の発生を防ぐための仕組みも整えた。
なお、共用充電ステーションの利用は、原則会員に限定。同実証実験への参画を希望する事業者は、その旨を問い合せて欲しいとのこと(但し、実証実験の状況によっては、希望しても参画できない場合がある)。
<共用充電ステーションの概要>
– 実証期間:2024年7月2日~終了日は未定
– 実施場所:新木場TS
– 所在地:東京都江東区新砂1丁目13-18
– 運営者:株式会社ENEOSウイング
– 参画企業例(50音順):
・SGムービング株式会社
・SBS即配サポート株式会社
・SBSホールディングス株式会社
・佐川急便株式会社
・株式会社ナカノ商会
– 充電器仕様:NEOS Charge Plus(2プラグ・最大出力90kW)
実証実験で使用する充電器には、最小限の設置スペースでの運用が可能な柱上設置型の高圧受電設備を採用、従来型と比較し設置面積を削減(省スペース化)。
*キュービクル:高電圧な電気を使用可能な低い電圧に変圧する受変電設備。
グループの長期ビジョンに於いて、「エネルギーと素材の安定供給」と「カーボンニュートラル社会の実現」を目指し、その両立に挑戦しているエネオスは、現在進行中の充電インフラ構築とこの実証実験から得られる知見を元に、EVユーザーに提供する充電サービスをさらに充実させると共に、EVの導入をサポートするプラットフォーマーとして、顧客の課題解決に尽力していくとしている。
[問い合わせ先](実証実験への参画を希望する事業者向け)
ENEOS株式会社 プラットフォーマー事業部事業化推進グループ
新木場共用充電ステーション実証実験窓口
・電話:070-5026-6824(受付:9時~17時半/土・日・祝日・年末年始を除く)