ENEOSは1月26日、カーボンクレジットを活用したカーボンオフセット燃料(販売対象:ガソリン、灯油、軽油、A重油、C重油、ジェット燃料、バンカー燃料)の販売を開始する。
具体的には、採掘から燃焼までのサプライチェーンで排出されるライフサイクル全体のCO2をカーボンクレジットでオフセットした燃料を、製造業、運輸業などの法人需要家向けに販売する。
付与するクレジットに関しては、調達、または自社で創出したJ―クレジット、ボランタリークレジット(民間機関が発行する、企業の自主的な排出量削減の取り組みに利用可能なクレジット)を活用する。なおボランタリークレジットは、国際基準に基づく当社独自のガイドラインにて品質を審査したもののみを対象とする。
また信頼性をより高めることを目的として、国際的な第三者機関である一般財団法人 日本海事協会による審査を受けて、算定・運用システム手順の妥当性について第三者認証を取得した。
なお認証取得に当たり、オフセット対象としたCO2排出量は、国内で一般的に利用されるデータベース(国立研究開発法人産業技術総合研究所IDEA Ver.3.2)の数値を使用しているが、将来的には当社にて開発中のCFP管理システム(製品・サービス・原材料調達から廃棄を経てリサイクルに至るライフサイクル全体のCO2排出量表示する仕組み)によって算定する実績値との連携を進める。加えて自社系列特約販売店での販売についての検討も進めいくとした。